がんセンターとは?がん相談のご案内がんに関する情報その他の情報

各疾患の治療

呼吸器(肺など)のがん

呼吸器内科

 三重大学医学部附属病院の呼吸器内科は肺癌治療の三重県の拠点として活動しています。三重県だけではなく東海地区の代表的な施設のひとつとして、肺癌の病態に合わせて集学的治療(外科療法、放射線療法、抗癌剤治療等の複数の治療を組み合わせる)を行い、最大の効果が得られる治療を目指しています。肺癌の部位や大きさなどにもよりますが、三重大学では放射線科のラジオ波治療を積極的にとりいれていますので、東海地区のほかの大学や施設では得られない治療効果が期待できる場合があります。通院可能であれば、多くの治療は外来にて行われますので地域のかかりつけ医との病診連携も積極的に行っていきます。また、セカンドオピニオンを行っていますのでこれから治療を行う方、現在治療を受けている方などに対して、積極的に診断・治療の内容についてご説明します。さらに現在の治療方法でどこまでの効果が得られるのかをエビデンスを基に説明させていただきます。

  1. 診断及び治療を目的として受診される場合は、現在かかっている医療施設の資料(紹介状や胸部X線、胸部CTなどのフィルム)を持参していただき
    月曜日9:00〜12:00
    火曜日9:00〜12:00
    水曜日9:00〜12:00 に受診をお願いします。
  2. セカンドオピニオンは月曜日から木曜日までの午後となりますが、必ず内科外来まで電話をしていただき、電話予約をお願いします。
  3. 担当する呼吸器科医は 田口 修、小林裕康、小林 哲。藤本 源の4人です。

胸部外科

特色

 原発性肺癌、転移性肺腫瘍、縦隔、胸壁腫瘍、肺嚢胞、先天性肺疾患などの外科治療を担当しています。最近増加の著しいCTで偶然発見されるような早期肺癌に対しては、術前HRCT、PET検査を利用して呼吸機能を温存できる根治的縮小手術、胸腔鏡併用手術を積極的に施行し、標準手術と同等の治療成績を得ている。

 また、進行癌に対しては導入(放射線)化学療法、抗癌剤感受性試験を利用した術後化学療法、CTガイド下経皮的腫瘍焼灼術、経気管支鏡治療(腔内照射、ステント治療)等の先進医療も他科と協力して行っています。患者様ひとりひとりに最適な治療を受けて頂くことをモットーにしています。セカンドオピニオン等に関しても、遠慮なさらずにお尋ね下さい。

診療実績

 通常、手術翌日よりトイレ歩行を開始、通常は術後2日目に点滴、胸腔ドレーンを抜去、3日目よりシャワー浴が可能。術後平均在院日数は13.6日。術後在院死亡は、98年以降で1例(0.14%)のみ。癌病死以外での死亡例も含めた原発性非小細胞肺癌手術後5年生存率は病理病期Ia期85.9%、Ib期79.4%、IIa期78.8%、IIb期63.1%、IIIa期52.6%、IIIb期33.1%、IV期0%(98年以降)。

スタッフ

新保 秀人
(三重大学大学院医学系研究科 胸部心臓血管外科学教授、心臓血管外科・呼吸器外科診療科長)
高尾 仁二
(中央手術部助教授、呼吸器外科診療副科長) 呼吸器外科専門医、胸部外科学会・呼吸器外科学会・呼吸器内視鏡学会・呼吸器学会 認定専門医・指導医、胸部外科学会・呼吸器外科学会・肺癌学会 評議員、International Association for the Study of Lung Cancer会員など
島本 亮
(講師) 呼吸器外科専門医、外科学会・胸部外科学会 認定専門医、The Society of Thoracic Surgeons会員など
渡邉 文亮
(助手/集中治療部へ出向中) 外科学会 認定専門医
樽川 智人
(助手) 外科学会 認定専門医
庄村 心
(大学院生) 三重大学大学院医学系研究科 胸部心臓血管外科学