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疾患の治療

皮膚腫瘍

 高齢化に伴い皮膚の悪性腫瘍は、明らかに増加傾向に有ります。進行皮膚癌や悪性黒色腫には手術、放射線、化学療法を含めた集学的治療が不可欠であるが、三重県下で皮膚癌の集学的治療のできる施設は限定されている。当科へは、三重県内全域の病院等からの紹介が集中しており、皮膚癌治療の中核病院となっています。

治療対象癌種は、悪性黒色腫、有棘細胞癌、基底細胞癌、乳房外パジェット病、血管肉腫、皮膚リンパ腫、悪性軟部腫瘍など極めて広範囲にわたり、皮膚原発の悪性腫瘍全般の診断から治療まで行っています。診療に際しては、日本皮膚科学会ならびに国際的ガイドラインに基づくと共に、最新の治療を進めています。

皮膚癌は体表面にあるため、患者さんのQOLや、インフォームドコンセント等には十分な配慮を行っています。治療の柱となる外科的治療は毎週当科で行っています。病巣が広範囲にわたる場合にも、広範囲切除ならびに植皮手術による再建を行っています。顔面、露出部等の癌では、手術後のQOLも十分考慮し、皮弁形成による再建手術も当科で行っております。リンパ節廓清術や、放射線治療が必要なケースでは、当院外科、放射線科とも連携しながら、当科が中心となって治療致します。多剤併用化学療法も中心的な治療の一つで、放射線との併用で効果を挙げています。

病状により、可能な場合は短期入院による化学療法や外来での化学療法施行も取り入れております。