疾患の治療

小児科領域の腫瘍

　白血病、悪性リンパ腫はもとより、脳腫瘍を含めた小児期に発生するすべての悪性腫瘍を４０年以上に亘り小児がん診療を専門的に行っています。

抗癌剤を駆使し、外科的治療、放射線療法を組み合わせ、他科との協力のもと、集学的治療を実践しています。当科は日本最大の小児血液疾患治療研究グループ（JACLS）の診断センターとして全国から送られてくる骨髄などの検査を実施し診断に寄与するとともに造血細胞移植を含む最先端の治療を積極的に行っている。

また基礎的・臨床的トランスレーショナル研究に根ざした治療を追求しています。抗癌剤の作用機序、薬剤耐性克服や新しい分子標的治療の開発の研究や造血細胞移植の最大の合併症である移植片対宿主病（GVHD）の制御と早期診断の研究などを行い、臨床に役立てています。

　長期入院児の生活の質を保ち、子供らしい毎日が過ごせるように院内学級が設置され、チャイルドライフスペシャリストを導入してトータルケアを実践しています。

また、外来では血液疾患、腫瘍性疾患の患者を中心に長期フォローアップ外来を別に設けて、臨床心理士の協力のもと、身体の問題のみならず、心の問題に対応できるように診療を行っています。