専門治療、専門外来の紹介
画像診断
画像診断科・中央放射線部では約12名の日本医学放射線学会専門医が他の診療科と連絡をとりながらCT、MRI、PET-CTなどの最新の画像診断機器と読影技術を駆使し、患者さんの病態を正確・低侵襲に診断するように努めています。PET-CTや64列マルチスライスCT、高磁場MRIで得られた画像は、病院1階の中央放射線部門に配置された画像読影用のワークステーションを使って画像を三次元に再構成し、腫瘍などの病変を立体的に表示しながら診断を行っています。また、画像を診るだけでなく、画像をガイドにして組織を採る検査も行っています。
三重大学病院ではPET-CTによるがん診断とがん検診を行っています。がん細胞は通常細胞に比べてブドウ糖をたくさん消費する性質があります。PET検査はこの性質を利用し、ブドウ糖に似たFDGという検査薬を注射し、FDGのがんへの集まり具合をPET画像で診断します。当院のPET-CTでは、FDGによるPET画像に16列マルチスライスCTの画像を重ね合わせることにより、より小さながんも正確に診断できるようになりました。また、当院にはPET診断薬を院内で作り出すことができる小型サイクロトロンも導入されています。サイクロトロンを持っている国立大学法人附属病院は全国で十数施設しかなく、11C-コリンによる前立腺がんの診断や11C-メチオニンによる脳腫瘍の診断などの最先端のPET診断も可能となっています。
