臨床研究開発センターは、院内措置にて設置された治験管理センターをもとに、治験だけでなく研究者主導の臨床試験をサポートするために、 2005年1月に改組、設立されました。本センターは、治験の適正かつ円滑な推進を図るとともに、医師主導型治験及び臨床研究の効率的かつ適正な実施を支援し、 これら臨床研究の科学性、倫理性及び信頼性を確保することを目的としています。臨床研究開発センターは、治験・臨床試験管理部門、臨床研究コーディネーター(CRC)部門、 生物統計部門/データーセンターから構成され、センター長、副センター長2名、センター長補佐のほか、臨床研究コーディネーター(CRC) 8名(うち、データマネージャー(DM)兼任1名)、 生物統計家1名、臨床検査技師1名と事務職員4名が勤務しています。現在、製薬企業主導の医薬品(医療機器)の治験、医師主導型治験、グローバル治験の実施を支援しており、 また、副センター長、生物統計家、DMが臨床研究のコンサルテーションを行っております。 2003年より、“みえ治験医療ネットワーク”(事務局:NPO法人みえ治験医療ネット "http://www.mie-cts.net/"))を構築し、 三重大学、三重県医師会、MMC中核病院、三重県(行政)が連携・協力して地域圏での治験・臨床試験を積極的に推進しております。2010〜2011年には総務省の戦略的情報通信研究開発推進制度(SCOPE)の 地域ICT振興型研究開発課題において「地域情報システムを活用した地域圏医療機関のための多施設共同型臨床試験支援システムの研究開発」が採択されました。e-Learningによる臨床試験学習サイトの運営、 臨床試験支援システムの構築を行い、三重県の地域医療・臨床試験の活性化を推進しております。
 2007年度より開始された「治験活性化5カ年計画」において、治験の効率化を図るため、治験ネットワークを活用した治験審査委員会(IRB)のセントラル化が推奨されており、三重大学医学部附属病院のIRBは、 “みえ治験医療ネットワーク”の仲介のもと、2007年度から外部医療機関からの審査依頼を受け付け、共同IRBとして機能しております。また、本院は「治験活性化5カ年計画」における全国30治験拠点病院の1つに 採択されております。2010年には「新たな治験活性化5カ年計画の中間見直しに関する検討会」が開催され、治験拠点病院が30施設から20施設に減少しましたが、本院は治験・臨床研究への積極的な取り組みが 認められたことから、治験拠点病院として再採択されております。本院は、地域のがん診療連携拠点病院でもあり、がん治療の探索的臨床試験(がんワクチン、第1相治験)やがん治療の多施設共同臨床試験や グローバル治験を積極的に推進しています。
 治験・臨床研究は参加される患者様を中心に担当医師、CRC、院内のコメディカル、生物統計家、データマネージャー、事務局、治験依頼者のスタッフの皆様との共同プロジェクトです。 質の高い治験及び臨床研究を目指して努力しておりますので、今後とも御支援、御協力の程宜しくお願い申し上げます。

臨床研究開発センター長   西川 政勝