【研究内容】
 成育医学とは,これまでの診療科や年齢の枠を越え,小児疾患を一生のサイクルの中で総合的かつ継続的に治療・管理する新しい概念の医療科学です。本講座では成育医学分野で頻度の多い感染症,アレルギー疾患の研究をはじめ,地球的なレベルで小児の健康増進を追求する国際保健医療分野の研究も行います。
(1)感染:小児感染症やワクチン予防可能疾患の臨床疫学的研究,生体防御に関わる免疫機構,宿主要件や分子機構の解明
(2)アレルギー・免疫:アレルギー疾患の発症と進展に関わる分子機構の解明と新規診断法・治療法の開発。好酸球の機能解析からエビデンス創出をめざす大規模臨床研究まで
(3)代謝・内分泌:小児糖尿病,生活習慣病の病態解明
(4)神経・発達:小児の難治性神経疾患の病態解明
(5)国際保健,国際医療協力:途上国における開発協力と調査研究(現地派遣),国連専門機関(WHO,UNICEF)主導プログラム(ポリオ根絶計画,麻疹対策,母子保健,下痢症対策,IMCIなど)への参画,国連開発目標(MDGS)達成への手法研究

【指導内容】
 遺伝子・蛋白発現解析(フローサイトメトリー,リアルタイムPCR,ビーズアレイシステム,共焦点レーザー顕微鏡など最新研究機器の応用),細胞培養などの基礎的実験手技の指導とともに,疫学的解析,臨床研究の立案と実行に関する指導も行います。臨床に還元できる研究成果をめざしたトランスレーショナルリサーチに重点を置きます。国際保健,国際医療協力の分野での研究を希望する者に対しては,途上国現場や国際機関への派遣も計画します。