【研究内容】
 当教室はがんに対する遺伝子治療,リンパ球を用いた細胞療法の開発の為にタカラバイオ株式会社により設置された。
 現在は,がん細胞に特異的に反応する細胞障害性T細胞(CTL)の持っているT細胞レセプター(TCR)の遺伝子を,癌患者さんのT細胞に導入し,それらのT細胞を患者さんに輸注する新しい治療法の開発を目指している。この治療法を開発する為の基礎から臨床迄の幅広い研究を行っている。
具体的な研究内容は,
 1.がん細胞に反応するリンパ球の機能解析及び標的抗原の同定
 2.リンパ球を含む各種細胞への遺伝子導入と導入後の遺伝子および細胞の働きの解析
 3.TCR遺伝子を導入されたリンパ球の抗腫瘍性の培養系(in vitro)および実験動物モデル(in vivo)での解析
 4.基礎的研究の成果を臨床試験に持っていく,いわゆるトランスレーショナルリサーチ(橋渡し研究)の実践
 5.遺伝子・免疫細胞療法の臨床研究

【指導内容】
 上記の研究内容に関連した遺伝子操作技術(遺伝子の単離,遺伝子配列の解析,発現プラスミドの作成),T細胞を中心とした免疫応答の細胞生物学的解析技術,臨床試験の実施方法論などの実験実習を通して,腫瘍遺伝子細胞治療学の概念,研究,臨床を総括的に指導する。