【研究内容】
 生活習慣病についてその病態を分子レベルで解明すると共に疾患感受性遺伝子を 同定し,疾患の一次予防,早期診断,治療薬の選択や治療効果の予測,さらにはオー ダーメイド医療の実現など21世紀のゲノム医学を推進する研究を行う。特に循環器 疾患,脳血管障害,糖尿病,メタボリックシンドローム,慢性腎臓病に重点を置き,遺伝因子を含む発 症進展メカニズムの解明,疾患のリスク診断システムの構築,より有効な治療法の 開発などの研究を機能ゲノミクス・プロテオミクスの手法を用いて行う。
 また,細胞増殖制御因子の多くは,増殖刺激に依存した遺伝子発現制御を受けるだけでなく,タンパク質のリン酸化,ユビキチン化などの翻訳後修飾により,その活性や量が厳密に制御され,その制御機構の破綻はその制御機構の破綻は細胞増殖の異常を引き起こし,がん化へと導く。このようなタンパク質の翻訳後修飾の一つであるSUMO化やユビキチン化に注目し,これらの制御について分子細胞生物学的手法を用いて研究する。

【指導内容】
 ゲノム多型解析および多型の機能解析,ゲノム疫学研究(症例対照研究,コホート研究)などの実験実習および統計ソフトによるデータ解析(関連解析)を行い生活習慣病の発症に関連する遺伝子多型群を解明する。
 発がんに関与する遺伝子産物のタンパク質翻訳後修飾,特にSUMO化やユビキチン化による制御を細胞培養実験(免疫染色,ウエスタンブロット法など),遺伝子工学実験(組み替えDNA実験など)などの手法により解析解析する。これらの修飾系に関与する酵素,制御因子の遺伝子をクローニングし,培養細胞における過剰発現やノックダウンによる細胞増殖への影響を解明する。