光学医療診療部の特徴

    内視鏡検査は、ルーチン検査を含め拡大観察にこだわり、すべての検査を拡大内視鏡で行えるように内視鏡スコープの数を充実させた。

    すべての部屋で行われている内視鏡画像と、内視鏡室、前処置室、リカバリー室の状態をいずれの内視鏡室からもモニターできるシステムを導入したことにより、安全で効率のよい内視鏡検査や治療、看護を可能とした。

    スタッフ控室と内視鏡医控室(カンファレンス・モニター室)は隣接する形で広く確保することにより、職種間での垣根を取り除き、チームとして内視鏡診療にあたる環境を整えた。

組 織

    当光学医療診療部は独立した部門であり消化器内科の管理下にある。

    消化器内科以外には、消化器外科、呼吸器内科外科により検査・治療が行われている。

    内視鏡技師の資格をもつスタッフ看護師およびMEは光学医療診療部専属で、内視鏡治療にも加わることで内視鏡エクスパートスタッフを育成することにも取り組んでいる。

当内視鏡室の特徴

@    内視鏡3室と透視2室は充分なスペースを確保しており様々な検査や治療にも対応できる構造となっている。

A    透視室のうち1室は陰圧室となっており、気管支鏡検査に対応できる空調装置を設けている。

B    透視装置には防護カバーを装着して検査を行っており、スタッフの被爆を最小限に抑える配慮がされている。

C    透視室を含む全トロリーに超音波内視鏡装置が設備されており、いつでも超音波内視鏡検査が可能である。また、大学病院の特性としてEUS-FNA症例が多いためALOKA SSD-α10を備えた。

D    ダブルバルーン内視鏡の使用頻度が高く、2セット用意することで透視2室同時に検査や治療(例:胃全摘後の総胆管結石除去など)を行うことが可能である。

E    洗浄室は換気装置が設けられた独立した設計になっており、スコープの洗浄が行いやすいように特注のシンク台を設置、専任の洗浄員を配置している。

スタッフ( 平成25年1月 現在)

医師

指導医
専門医
その他スタッフ
研修医

3
3
5
1

内視鏡技師

T種
U種
その他技師

1
0
2

看護師

常勤
非常勤

1
4

事務職

非常勤

1

その他

洗浄スタッフ

2


設備・備品(平成25年1月 現在)

1)上部消化器内視鏡

@ GIF-H260Z 7本・GIF-Q240Z 4本・GIF-H260 2本

A GIF-XQ240 2本・GIF-Q260 1本・GIF-Q260J 2本

B GIF-XP260N 2本・GIF-XP260NS 3本

C GIF-2T240 1本・GIF-FQ260Z 1本・GIF-RQ260Z 1本

D GF-UE260 1本・GF-UCT260 1本・GF-UCT240 1本・GF-UC240P 1本

E GF-UM2000 2本・JF-260V 2本・TJF-260V 1本

2)下部消化器内視

@ CF-FH260AZI 1本・CF-H260AZI 4本・CF-Q260AI 2本

A CF-SV 1本・CF-240I 2本・PCF-Q260AI 1本・PCF-Q240ZI 2本

B PCF-Q260AZI 2本・PCF-PQ260L 1本・SIF-Q260 1本

C DBE-EN-450P5 1本・DBE-EN-450T5 2本・DBE-EC-450BI5 1本

3)内視鏡治療・処置具

@ VIO300D/APC2 1台

A VIO300D 3台

4)洗浄機

@ OER-2 2台

A OER-3 2台

B OER-4 1台

5)教育用器材

@ GIMentor U スタンダードモデル 1台

A 胃モデル

6IT関連機材

@ Solemio Endo内視鏡ファイリングシステム

7)その他特記すべき器材

@ BF-F260 2本・BF-P260F 1本・BF-XP260F 1本・BF-240 2本

A BF-260 1本・BF-1T260 1本・BF-UC260F 1本

B オリンパスカプセル内視鏡システム・ギブンイメージングカプセル内視鏡システム

C オリンパスBfNAVI

D ボストンサイエンティフィックジャパンKK スパイグラスカメラ

E ALOKA SSD-α10


指導体制・指導方針

 臨研修医は臨床研修制度によりローテーションしてくるため、個々人の興味を見ながら研修に即した内視鏡指導を行っている。消化器内科や内視鏡医をめざしている医師に対しては、本人の力量、やる気、興味により習得速度が異なるため、段階的な到達目標を作成することに効率のよい研修を行う。また症例検討会を定期的に行っており、画像診断学の向上に努めている。以下に、三重大学医学部附属病院光学医療診療部の研修プログラムを掲示する。なお、当科では医局に属することなく研修を受けることも可能である。内視鏡室見学も、医師だけでなく内視鏡看護師、技師希望者に対しても受け入れている。


1 プログラムの目的

段階的な到達目標を作成することにより、内視鏡専門医、指導医をめざす医師が、内視鏡教育を効率よく、また偏りがないようにすることを目的とする。

2 研修指導者

指導責任者

堀木 紀行

3 プログラム管理運営体制

プログラム内容の問題点については適宜協議して改定する。

4  到達目標

段階 1 内視鏡検査の実技、介助、器具取り扱いを理解する

1) 内視鏡洗浄を洗浄員の指導下に行う

2) 内視鏡前処置の理解

3) 上級内視鏡医の介助(色素散布、生検など)を行う

4) 内視鏡モデルを用いての実技習得

段階 2-1 上部内視鏡検査の実践(指導医のもと)

1) 直視内視鏡が使えこなせる

2)  適切な内視鏡診断が可能でありレポート作成ができる

3) 色素内視鏡、病変部の組織生検が的確に行える

4)  上級内視鏡医が行う内視鏡治療の介助が的確に行える

段階 2- 上部内視鏡検査の実践(指導医のもと)

1)  内視鏡的胃瘻造設術

2)  超音波内視鏡の施行

3)  上部消化管出血における緊急内視鏡治療

4)  カプセル内視鏡の読影

段階 3-1 下部内視鏡検査の実践(指導医のもと)

1) 回盲部までスムーズに到達可能である。

2)  適切な内視鏡診断が可能でありレポート作成ができる。

3)  色素内視鏡、病変部の組織生検が的確に行える

4)  指導医が行う下部内視鏡治療の介助が的確に行える

段階 3-2 下部治療緊急内視鏡検査の実践(指導医のもと)

1) ポリペクトミーが行える

2)  下部緊急内視鏡治療の実践

段階 4 胆膵内視鏡検査、小腸内視鏡の実践(指導医のもと)

1)   ERCPが行える

2)  シングルバルーン、ダブルバルーン内視鏡が行える

3)   EUS-FNAが行える

現状の問題点と今後

新病院となり検査室が増えたことでさまざまな治療・検査が並列して行われるようになり、検査開始時間が遅くなることは少なくなった。対応する看護師が少なく、看護師不足が問題となっている。現在、内視鏡技師資格を有する看護師であれば、内視鏡室専属の正職員看護師として受け入れることが可能である。今後は内視鏡エクスパートスタッフを増やし、育成や研究にも力を入れてゆく予定である。
       


  ※ 三重大学 消化器・肝臓内科 学術研究に関するお知らせ


  ※ 炎症性腸疾患の診断、治療のため当院に入院・通院されている患者様の
                        診療情報を用いた臨床研究に対するご協力のお願い(1)

  ※ 炎症性腸疾患の診断、治療のため当院に入院・通院されている患者様の
                        診療情報を用いた臨床研究に対するご協力のお願い(2)

  ※ 頭頸部腫瘍と診断され、当院で胃カメラを受けられた患者様の
                        診療情報を用いた臨床研究に対するご協力のお願い


  ※ 学術研究に関するお知らせ(1)

  ※ 学術研究に関するお知らせ(2)

光学医療診療部

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