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腹腔鏡下手術

写真腹腔鏡下手術は,1989年にアメリカで開催された学会で,腹腔鏡下胆嚢摘出術の手技が紹介されて以来,急激に普及し,現在,消化器疾患に限らず,様々な手術が腹腔鏡下に行われるようになりました。当科においても2000年4月より,消化器疾患に対し,腹腔鏡下手術を導入し,食道,胃,小腸,大腸,胆嚢,ヘルニアなどに対して腹腔鏡下手術を行っています。食道癌,胃癌,大腸癌などの消化器癌と,潰瘍性大腸炎,クローン病など炎症性腸疾患に対する腹腔鏡下手術の割合が高いのが当科の腹腔鏡下手術の特徴です。

腹腔鏡下手術とは,腹壁に1cm~5㎜の小さな穴を数か所に開け,病変部の切除を行いますが,基本的に手術の手技としては,開腹手術と同じことを行います。大きくお腹に傷を作って手術を行うのか,小さい穴からカメラでのぞいて手術を行うかの違いです。では,なぜ腹腔鏡下手術がこれほど普及したのでしょうか?現在はっきりしていることは,傷が小さいので手術後の痛みが少ないこと,術後回復が早く開腹手術よりも入院期間が短い,出血量が少ないことが分かっています。今までは開腹手術でしかできなかった手術が,腹腔鏡下手術の登場で,手術の方法にもう一つの選択肢が生まれたのです。

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一方で,腹腔鏡下手術は,開腹手術よりも歴史が浅く,手術難易度が高いといわれています。また,全ての消化器疾患に対してできるわけではありません。腹腔鏡下手術を受ける場合,そのメリットだけでなく,適応や治療成績,開腹手術で行った場合との違いなど,十分理解した上で選択していただく必要があります。ここでは,私たちの教室が行っている腹腔鏡下手術対する取り組みと診療内容について紹介します。

消化器悪性疾患に対する腹腔鏡下手術

食道癌,胃癌,大腸癌など消化器悪性疾患に対する腹腔鏡下手術は,現在日本だけでなく,世界の様々な施設においてその有用性について検証が行われています。悪性疾患に対する手術において最も重要なことは,従来の手術法と比べて根治性を損なわないことです。傷が小さく,痛みは少ないけど,再発しやすい手術では問題となります。胃癌,大腸癌においては,各治療ガイドラインにより,推奨手術適応症例が記載されおり,原則として早期癌が対象となっております。当科においても2000年の腹腔鏡下手術開始当時から,腹腔鏡下手術専門チームを立ち上げ,安全性,成績を検証しながら徐々に手術適応症例を広げ,現在,食道癌,胃癌においては根治切除可能な症例,進行結腸癌,直腸癌に対しても腹腔鏡下手術を施行しており,癌に対する手術成績は従来の手術(開胸・開腹手術)と差を認めていません。上部消化器癌(食道癌,胃癌),下部消化器癌(結腸癌,直腸癌)に対して,腹腔鏡手術専属医を配置し,治療成績の向上と体への負担の少ない腹腔鏡下手術に取り組んでいます。

消化器良性疾患に対する腹腔鏡下手術

虫垂炎は消化器良性疾患の代表的な疾患で腹腔鏡下手術の良い適応とされ多くの施設で行われています。当科では,潰瘍性大腸炎に対する腹腔鏡下大腸全摘手術,クローン病,大腸憩室に対する腹腔鏡下手術など炎症性腸疾患に対する腹腔鏡下手術を行っています。炎症性腸疾患に対する腹腔鏡下手術は,手術難易度が高く開腹手術が一般的に行われています。内視鏡外科診療ガイドラインにおいても,潰瘍性大腸炎に対する腹腔鏡下手術は,炎症性腸疾患や腹腔鏡下手術の専門施設での手術,7-10cmの傷から手を挿入し直接臓器をつかんで腹腔鏡下手術を行うHALS(用手的補助腹腔鏡手術)が推奨され,クローン病では回腸結腸切除症例が手術適応として推奨されています。当科では,消化器良性疾患を担当する炎症性腸疾患チームを配置し,腹腔鏡下手術担当医と治療に取り組んでおり,炎症潰瘍性大腸炎はHALSではなく3-4cmの切開で行う完全腹腔鏡下大腸全摘術を,クローン病についても,初回手術症例,病変の評価が可能な症例など,さらなる体の負担の少ない手術に取り組んでいます。また,脱腸(鼠径ヘルニア)に対しても全身麻酔下に行う腹腔鏡下手術を行っており,脱腸を認める場所に手術の傷ができない手術を行っています。

単孔式内視鏡手術

写真標準的な消化器疾患に対する腹腔鏡下手術は,腹部に5-10mmの傷を4-5か所に置いて手術を行いますが,これらの傷をさらに減らし,手術で切除した臓器を取り出す4cm程度の傷の部分だけを使って腹腔鏡下手術を行い,傷を臍に隠しより整容性を目指した単孔式内視鏡手術を2009年より行っています。

お腹の傷は少なくなる分,通常の腹腔鏡手術よりもさらに手術難易度は高くなるため,急性虫垂炎,胆石症が良い適応とされています。当科では,胃GIST,早期結腸癌,癒着性腸閉塞に対して行っております。

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