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消化管・小児外科学に興味のある皆様へ

留学体験記

ミシガン留学記
University of Michigan,Michigan,U.S.A

大北 喜基

楠教授のご厚意をはじめ、医局員の皆様のご協力により、2017年4月から2018年3月までの1年間、ミシガン大学のJohn M Carethers教授の研究室に留学をさせて頂きました。

2016年11月に当科が主催する日本大腸肛門病学会でJohn 教授が口演のため来日する際、北嶋貴仁先生の後任を探していると伺ったのが留学のきっかけでした。John 教授のattendとして伊勢志摩を案内させていただき、留学への興味が更に高まったのを記憶しています。
私はこれまで炎症性腸疾患を中心に臨床を行ってきました。臨床研究は、臨床業務の傍ら行ってきましたが、基礎研究の方は大学院生としての短い経験のみで、これまで研究留学されてきた先生方と比べると癌基礎研究に関する知識に乏しく、不安をもっておりました。しかし、臨床研究のみならず、癌の基礎研究を行うことにより、私自身の研究の視野を広げ、これまでとは違った形で研究にアプローチできるのではないかと思いがありました。近年の炎症性腸疾患における癌合併患者の増加傾向もあり、研究の幅を広げるには最後のチャンスと思いから意を決しミシガンン大学へ留学することとしました。

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ミシガン大学病院(左)とミシガン大学学生施設(右)

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2017年5月、シカゴでのDDWにて昼食。

Carethers教授は大腸癌におけるDNA mismatch repairに関する研究の第一人者で有り、研究室では、microsatellite instabilityの一つであるelevated Microsatellite alterations at selected 
tetranucleotide repeat (EMAST)を研究の主要なテーマとしています。EMASTは大腸癌の30-50%程度にみられ大腸癌の再発と関連するとされ注目されています。何らかの炎症によりEMASTという現象を起こしていると考えられていましたが炎症を惹起する原因が明らかにされていないことが問題でした。研究室での直接の指導者である兒井稔先生の助言によりEMASTに腸内細菌のひとつであるFusobacterium nucleatumがかかわっているのではないかということに注目し、EMASTとの関連を明らかにすることを私の研究のテーマとさせていただきました。戸惑うことも多くありましたが、研究室で身に着けた知識と経験は貴重なものとなりました。2018年6月の米国消化器病週間(DDW)ではlecture presentationでの発表を経験し、これまでに無い機会を得ることが出来ました。

アメリカでの生活での研究以外の貴重な経験としては、様々な方と交流が持てたことです。
これまで日常においては同じ分野の医師とコミュニケーションをとることが圧倒的に多かったように思いますが、他分野の日本人研究者のみならず、アメリカ在住の研究者、他職種とも交流する機会が持てました。年齢、学年、職種には関係が無く、休日にバーベキューや小旅行に出かけたことは非常に楽しかった思い出です。

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送別会での写真。最も右がJohn M Carethers教授、
右から3番目が兒井先生。

1年という期間は研究をするには短く、研究結果を形にすることの大変さを改めて感じましたが、研究以外の雑務に追われることなく集中できる良い機会と思います。また海外から日本で経験してきた臨床、研究、生活を見つめ直し、視点が変わったことを実感しています。
留学に興味のある方は是非チャレンジすることをお勧めします。

最後に、このような機会を与えてくださいました楠教授、不在中にご負担をおかけした医局員の皆様に感謝いたします。ありがとうございました。