• 三重大学医学部附属病院 感染対策チーム

    感染症予防法で、医師からの届出対象となる感染症のリストと届け出基準

    4類感染症で定点報告のもの
    淋菌感染症


    《 定 義 》

    淋菌(Neisseria gonorrheae)による性感染症である。

    《 臨 床 的 特 徴 》

    男性は急性前部尿道炎として発症するのが一般的であるが、放置すると前立腺炎、副睾丸炎となる。後遺症として尿道狭窄が起こる。
    女子は子宮頚管炎を起こすが、自覚症状のない場合が多い。感染が上行すると子宮内膜炎、卵管炎、骨盤内感染症を起こし、発熱、下腹痛を来す。後遺症として不妊症が起きる。その他、喉頭や直腸などへの感染や新生児結膜炎などもある。

    《 報告のための基準 》

    診断した医師の判断により、症状や所見から当該疾患が疑われ、かつ、以下のいずれかの検査による診断がなされたもの
    • 病原体の検出
      例(男性場合)尿道性器から採取した材料からの鏡検・培養、蛍光抗体法など
    • 病原体の抗原の検出
      例 尿道性器から採取した材料からの酵素抗体法による検出など
    • 病原体の遺伝子の検出
      例 尿道性器から採取した材料からのPCR法等による検出など

    上記の基準は必ずしも満たさないが、診断した医師の判断により、症状や所見から当該疾患が疑われ、かつ、病原体診断や血清学的診断によって当該疾患と診断されたもの


    《届出について》

    届出の対象機関 STD定点
    届出の対象 患者
    届出の時期 翌月初日
    届出事項 年齢・性別

    《備 考》


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