• 三重大学医学部附属病院 感染対策チーム

    感染症予防法で、医師からの届出対象となる感染症のリストと届け出基準

    4類感染症で定点報告のもの
    メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症


    《 定 義 》

    メシチリンなどのペニシリン剤をはじめとして、β−ラクタム剤、アミノ配糖体剤、マクロライド剤などの多くの薬剤に対し多剤耐性を示す黄色ブドウ球菌による感染症である。

    《 臨 床 的 特 徴 》

    外科手術後の患者や免疫不全者、長期抗菌薬投与患者などに日和見感染し、腸炎、敗血症、肺炎などを来し、突然の高熱、血圧低下、腹部膨満、下痢、意識障害、白血球減少、血小板減少、腎機能障害、肝機能障害などの症状を示す。

    《 報告のための基準 》

    診断した医師の判断により、症状や所見から当該疾患が疑われ、、かつ、以下のいずれかの方法によって病原体診断がなされたもの。
    • 病原体の検出
      1. 血液、腹水、胸水、髄液など、通常は無菌的であるべき臨床検体から分離された場合(敗血症・心内膜炎、腹膜炎、胸膜炎、髄膜炎、骨髄炎など)で、以下の検査室での判断基準を満たすもの
      2. 喀痰、膿、尿、便など無菌的ではない検体からの分離では、感染症の起因菌と判定された場合(肺炎などの呼吸器感染症、肝・胆道系感染症、創傷感染症、腎盂腎炎・複雑性尿路感染症、扁桃炎、細菌性中耳炎・副鼻腔炎、皮膚・軟部組織感染症など)で、以下の検査室での判断基準を満たすもの
      (検査室での判断基準)
      オキサシリンのMIC, ≧4μg/ml または、オキサシリンの感受性ディスク(KB)の阻止円の直径が10mm以下


    《届出について》

    届出の対象機関 基幹定点
    届出の対象 患者
    届出の時期 翌月初日
    届出事項 年齢・性別・原因病原体の名称・検査方法

    《備 考》


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