Infection Control News 第10号
  2002.6.17 発行
三重大学医学部附属病院 感染対策チーム(ICT)
1) 今年度の活動方針:
H14 年2 月に国立大学医学部附属病院感染対策協議会から出された「病院感染対策ガイドライン」をもとに、「血管留置カテーテルに関連した血流感染対策」「尿路感染、尿道カテーテル管理」の検討と、器材・環境の消毒方法及び使用薬品の見直しを行っていく予定です。また、感染対策マニュアル(ポケット版)の作成についても全職員への配布を目標に行っていきます。H14年度からICTメンバーが10名から15名(青字で記入した氏名が新メンバー)に増員され、吉村ICT リーダーを中心に活動を進めていきます。

2)メンバー紹介:


H13年度針刺し事故報告集計― 別紙(1)参照

 H13年度(H13.4〜H14.3)針刺し事故報告件数は60件(公務災害29件)でした。
 まず職種別事故件数では、看護師―36 件と一番多く、医師―11 件、レジデント―7 件、薬剤師―2 件、臨床検査技師・歯科医師・業務士・その他各1 件でした。次に器材別事故件数では、使い捨て注射針(13 件)翼状針(9 件)、縫合針(7 件)、静脈留置針(5 件)、血糖針(5 件)の順で多く、翼状針に関しては安全針(シュアシールドSV セット)が導入され、H12 年度14 件から9 件に減少しています。また、状況別事故件数では、「器材の使用後廃棄するまでの間」(14 件)「器材を患者に使用中」(13 件)が圧倒的に多く、「使用済み注射針のリキャップ」に関しては、H12 年度12 件から5 件に減少し、リキャップ禁止は定着してきているようです。針刺し事故・切傷事故後の対応については別紙(2)参照してください。




事故が起きた状況を分析し対策を立てるためにも、
針刺し事故報告書を提出しましょう。


別紙-1

別紙-2

針刺し事故報告の目的:

職員の感染防止上、事故の実態を把握し対策を検討するために医療者は感染者、非感染者を問わず、針刺し事故の受傷事故(アンプル切傷、医療器具扱いの受傷等、ささくれ、咬創、眼に飛んだ場合も定義として含む)が発生した時は直ちに報告書を記入し、職責者に報告する。職責者は事故内容を検討し今後の対策をたて報告をする。
 エピネット日本版では、受傷した職員が自分自身で報告書を記載することで、事故の把握と解析をし、適切な予防対策をたてる事を目的としている。


go to guest pagego to domestic page
三重大学医学部附属病院感染対策チーム
三重県津市江戸橋2-174

E-mail: s-kenko@mo.medic.mie-u.ac.jp

なお、三重大学医学部の公式サーバーは、http://official.medic.mie-u.ac.jpです。