Infection Control News 第17号
  2004.04.26 発行
三重大学医学部附属病院 感染対策チーム(ICT)

ICTレポート
4月から病棟の擦式消毒剤がハンドクリーンとヒビソフトの2種類に統一されました。

感染対策は、当院の基本理念である「患者様本位の医療」を目指すために医療事故と同じように重要な課題です。手洗い(擦式消毒)を再認識して頂き、実施して下さい。

 4月〜5月は看護部リンクナースが手洗いのチエックをしています。
自分自身の洗い残しチエックのために一度は実施して下さい。

ICTメンバー紹介
 整形外科の須藤啓広を代表に、第一内科・田辺正樹、第二内科・中瀬一則、第一外科・山際健太郎、歯科口腔外科・野村城二、先進医療外科学講座・小林美奈子、中央検査部・松島佳子、薬剤部・中尾誠、看護部・西井恵子 地崎真寿美 土井弘子、総務課・中村昌彦の合計12人です。

新人を向かえて、知っておきたい感染予防対策
 スタンダードプリコーション(標準予防策):病院でケアを受けるすべての患者に適応されるものである。@血液 A汗を除く体液 B傷のある皮膚 C粘膜は感染の可能性があるものとして以下のことを行う。   
(1)手洗い:
入室時、退出時に手を洗う。
上記@〜Cに接触したときに手を洗う。
手袋を外した後に手を洗う。
汚染したガウン等を脱いだ後に手を洗う。
(2)手袋:
上記@〜Cおよび汚染物に接触する時は、清潔な非滅菌手袋を着用する
(3)マスク・ゴーグル・フェイスシールド:
必要に応じて使用する
(4)ガウン・白衣:
血液、体液、分泌物、排泄物のしぶき・飛沫を発生するような、あるいは衣服を汚染するような手技やケアの時にガウンを着用する。汚染されたガウン・白衣はできるだけすぐ脱ぎ、交換する。
(5)器具・器材:
清潔なものを使用し、使用後は直ちに洗浄する。   
 空気感染予防策:標準予防策に加えて以下のことを行う。
(1) 個室隔離(陰圧設定された個室での隔離が必要とされている)

原則として入院させない,
入院後に診断されたら転院か外泊・退院をすすめる。
(2) マスク: 外科的マスク(リスクのある職員は、安全マスクN95)

飛沫感染予防策:標準予防策に加えて以下のことを行う。
(1)個室隔離:飛沫が拡散する範囲は通常1メートル以内であり、特別の空調を必要としない。
(2)患者に1メートル以内に近づくときは手袋・ガウン・マスクを使用する                       
接触感染予防策:標準予防策に加えて以下のことを行う
(1)手洗い:原則として流水で石鹸あるいは消毒剤を用いておこなう
(2)器具・器材:可能であれば、ディスポーザブル製品が望ましい

針刺し事故報告 (平成15年度院内のみ)
 日本の医療機関では年間100床あたり30〜40件の針刺し・切傷の発生が推測されるとの報告もあり、安全装置付き機器の確実な使用とリキャップの禁止を守る必要がる。


go to guest pagego to domestic page
三重大学医学部附属病院感染対策チーム
三重県津市江戸橋2-174

E-mail: s-kenko@mo.medic.mie-u.ac.jp

なお、三重大学医学部の公式サーバーは、http://official.medic.mie-u.ac.jpです。