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シネ・エデュケーション第3回
「ビューティフル・マインド」
シネ・エデュケーション第三回「ビューティフル・マインド」
医学生の提出レポートから
この映画を見て感じた、この映画のストーリーに関する問題点  周りの人間が主人公が統合失調症であるのに、気づいてあげられずに、ますます彼を孤独にしている点。例えば、妻ははじめ主人公が諜報活動をしていると思って彼にあまり関わらなかったり、同僚も主人公の言う諜報活動がただのお芝居とわかっていたのに、「彼は変わっていた」と言って彼を現実に引き戻そうとしなかったり、妻にその事実を伝えなかったりした点。
この映画を見て感じた、この映画から受けた自分自身の問題点  映画をみていると、途中から何が現実で何が幻覚かわからなくなり、すべてのものや人に対して幻覚じゃないのかという目を向けるようになった。もし私が統合失調症になったら、人間不信に陥るのではないかと思い怖くなった。
映画を見た後の医学部の先生の解説を聞いて感じた問題点  現在では暴れている患者の手足を縛り付けることもないし、薬がよくなって映画のような病気はほとんど治るので心配ないと仰られたが、精神病は環境や社会状況の変化によって人々の心の中に新たな病気がまた生まれるので映画のころの時代と大して変化はないのではないかと思う。
上記について考えたことと解決に向けた行動について  統合失調症は心の中で孤独を感じたり願望が満たされない欲求不満から起こると思う。だから周りの人間がその人に積極的に関わっていくことが必要だと思う。それによって自分が必要とされていると自分の存在意義を確認したり、現実と幻覚の区別がつくようになると思う。
医学生の提出レポートから
この映画を見て感じた、この映画のストーリーに関する問題点  統合失調症の主人公の妻の看病は献身的だったが、その妻に対するケアがなかったこと。最後あたりで、夫の病気も回復してきて、ノーベル賞を受賞するなどして報われたが、そのような報いがない場合はどうなるのかということを思いました。
この映画を見て感じた、この映画から受けた自分自身の問題点  映画のように、幻覚が見えて暴れまわる統合失調症などの患者を目の当たりにして、怯えたり、呆然としたりしてしまうのではないか、適切な対処が果たしてできるのかということを思いました。
映画を見た後の医学部の先生の解説を聞いて感じた問題点  先生の解説によると、代償になるもの(映画の場合は妻)を得ると統合失調症は良くなるそうですが、そうすると今度は、その人に頼りっぱなしになってしまったり、代償となった人の苦痛はどうなるのかという問題点があるように思いました。
上記について考えたことと解決に向けた行動について  一番目の、妻に対するケアがないという問題点について、このことは介護などでも当てはまるが、妻が夫の看病をするべきであり、施設などを頼りにすると夫を放ったらかしにしたような罪悪感を感じてしまうような社会的な風潮があるように思いました。また、それには統合失調症のような、妻1人では看病しきれない病気に対する無理解が背景にはあると思いました。  これに対して、看病する側のケアもできるような体制・施設づくりはもちろん必要だと思いますが、さらに統合失調症のような病気を、もっと多くの人に認識、理解してもらうことの必要性を感じました。そのために、それを普及させるような教育、あるいはメディアを使った対策を立てるべきだと思いました。
医学生の提出レポートから
この映画を見て感じた、この映画のストーリーに関する問題点 学生が、薬の副作用で奇妙な歩き方をしている主人公の事情を理解していなかったこと。
この映画を見て感じた、この映画から受けた自分自身の問題点 統合失調症の患者の見る幻覚は、映画のように現実と見まがうぐらいはっきりとしているのでしょうか。触れるのでしょうか。一体どんな感じなのか知りたいです。
映画を見た後の医学部の先生の解説を聞いて感じた問題点 患者からの要求で「精神分裂病」を「統合失調症」という名称に変更し、それはこの病気に対する偏見を取り除くためだという話でしたが、それだけでこの病気に対する偏見を払拭できたとは到底思えません。
上記について考えたことと解決に向けた行動について  少し前に、「精神分裂病」を「統合失調症」という名称に変更したという記事を新聞で見かけたのだが、この事実を知ってまず思ったのは、なぜ名前を変えたのかということである。「精神が分裂している状態」=「精神の統合がうまくいっていない状態」というわけで、名前の表す意味はなんら変わっていないのに、どうして名前を変えたのかが理解できなかった。
 映画鑑賞後の精神科医師の話によると、「『精神分裂病』という名前では、一度分裂した精神が二度と元に戻らないような印象を与えてしまう。それが偏見を助長している」という話であったが、それでも納得するには至っていない。
 この病気に対する偏見を取り除くためには、名前を変える、というような表面的なことではなく、もっと直接的なやり方があると考える。病気に対する無知が偏見を大きく助長している。だから、まずは病気について知ってもらうことだ。
 その方法としては、今回のように映画を見たり、患者や医師を招いて講演会を行うことなどが挙げられる。
医学生の提出レポートから
この映画を見て感じた、この映画のストーリーに関する問題点 学生がナッシュをバカにしているシーンがありました。現代社会においては、そのようにあからさまにバカにすることはほとんどありませんが(少なくとも私のまわりで見ることはありません)、世間の偏見の目はなくなっているとは言い難い状況であると思います。障害を持った方々が、社会参加を目指す際、そういったものが最も大きな壁になりうるのだろうと思いました。
この映画を見て感じた、この映画から受けた自分自身の問題点 ナッシュは奥さんの支えがあったからこそ、病気としっかり向き合えるようになったのだと思うのですが、自分の家族が同じような状況になった場合、自分はその家族を支えてあげられるのか、ということについて少し考えさせられました。
映画を見た後の医学部の先生の解説を聞いて感じた問題点 先生は、「患者は薬を半分飲めばよいほうだ」とおっしゃいましたが、医師が出した、患者にとって最適な量の薬というものがあるのに、それを半分しか飲まなければ、患者にとって最善の治療が行えません。それは、仕方のないことといっていいのでしょうか?
上記について考えたことと解決に向けた行動について 2について、実際に病気を持った家族と二人きりでやっていくとしたら、逃げ出したくなったり、投げやりになったりするかもしれません。しかし、他の家族や友人、医師など、周りの人々と助け合っていけば、必ずうまくいくのではないかと思います。 なかなかうまく文章にあらわせませんでしたが、こんな感じです。ストーリー展開に翻弄されてしまい、分かりにくい部分があったので、今度この映画をもう一度みてみたいと思います。
医学生の提出レポートから
この映画を見て感じた、この映画のストーリーに関する問題点 ジョン・ナッシュの周辺の友人がジョンの異変にそれとなく気づきながらも、具体的な対策をなにもせず、ジョンの症状がどんどん悪くなっていったこと。
この映画を見て感じた、この映画から受けた自分自身の問題点 ジョンの周辺の人々の態度と自分自身のこれまでの態度を考えると、友達や知り合いの精神状態に、自分自身が思ったよりも無関心であることに気づかされた。
映画を見た後の医学部の先生の解説を聞いて感じた問題点 昔の精神科の治療法、今回はインスリンショック療法、があまりに患者に肉体的、精神的な負担を与えていたのではないかと思う。また、患者にけいれんが出るために、ベッドにしばりつけて押さつけている場面があったが、そういった治療方法の見た目がひどいものであることが、精神科の患者に対する偏見を誇張していたのではないかと思った。現在の進歩した治療法を周知のものにすることでこういった偏見も少しは薄れるのではないか。
上記について考えたことと解決に向けた行動について 設問2.について、人の精神は思ったよりもろいという認識をもって、自分の身のまわりの人たちの精神状態にもっと注意を払って、精神的に落ち込んでいる人がいたら自分から相談にのってあげたり、話をすることをすすめたりすることが大事だと思う。また、こういった認識をほかの人たちにももってもらえるように、話をしたりすることも重要だと思う。
医学生の提出レポートから
この映画を見て感じた、この映画のストーリーに関する問題点 これはノンフィクションなんですか?ちょっと信じられないです。問題点と言えば、主人公の心の中っていうのが深くは描かれなかったって言うか、客観的に撮られ過ぎている。たとえばチャールズが見えてる画像とそうでない画像を対比したりとかして、幻覚の滑稽さを誇張しているようにも見えました。
この映画を見て感じた、この映画から受けた自分自身の問題点 自分が主人公のような人とであったら、一人の人間としてその人を扱えるかどうかあまり自信がない事が悲しい。こんな事を言っていてはだめなんだけど、精神を病む、それによってないものが見えるって事にまだいまいち自分の中で現実性がないきがする。
映画を見た後の医学部の先生の解説を聞いて感じた問題点 精神病は本当に科学的には無知な分野だなと思いました。原因となる菌とかが顕微鏡で見える、とかではないし。人間と人間の力で治すことが一番必要とされる領域だとおもいます。看護師のかたの話はリアルで、自分と遠い位置にあるものではないと思った。
上記について考えたことと解決に向けた行動について 2について。自分の中でなんで精神障害を認められないか考えてみたけどやっぱりよく解りません。誰かのセリフじゃないけどノ悪意はなくても、無知である事が罪で、無関心が人を傷つけるのかもしれません。けっきょくわかろうとしてないんですかね。とりあえず知識を増やさない事には何もいえません。
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