脳血管障害

一般に脳卒中や脳溢血と呼ばれている症状を来す病気です。
大きくわけて出血と梗塞があります。
出血には脳内出血、くも膜下出血などがあり、急激に発症する頭痛や嘔吐、手足のしびれや麻痺、意識障害などで発症します。CT scanや血管撮影などの検査を行った後、手術(外科手術、血管内治療)や保存的治療がおこなわれます。
脳梗塞の原因としては、高血圧、動脈硬化、心疾患などがあり、徐々に手足の麻痺やしびれが出現するものや急に喋れなくなったり麻痺が生じて物を落としたり、倒れたりします。
一般的には保存的に治療を行いますが、血管の狭窄や閉塞、脳腫脹に対しては手術や血管内手術が行われます。
いずれの場合でも症状が出現した際にはただちに専門医の診察が必要です。


脳腫瘍

頭部、特に頭がい骨の中に発生する病気です。
神経膠腫、髄膜腫、神経鞘腫、下垂体腺腫などの腫瘍の、種類や発生する場所によって、症状、経過が異なります。
一般には頭痛、悪心嘔吐などの症状や、物が見えにくい、言葉が喋りにくい、記憶力が低下している、めまい、ふらつき、手足のしびれ、手足の麻痺などの症状がみられます。
診断は通常、頭部のCT scan、MRIなどでなされます。
治療には手術による摘出、放射線治療、薬物療法などがあります。


頭部外傷

転倒、事故などで頭頚部を損傷した場合は当科で治療をおこないます。
頭皮、皮下の血腫や傷、頭部打撲、脳しんとう、頭がい骨骨折、急性硬膜外血腫、急性硬膜下血腫、脳挫傷、髄液漏、視神経損傷などがあります。
安静のみで改善する場合から緊急に手術、集中治療が必要な場合までさまざまな状態があります。
また、軽微な頭部打撲でも、特に高齢者の方では、受傷の2,3週から3か月後に、頭痛や手足の麻痺、意識状態の低下を来す場合があります。この場合、慢性硬膜下血腫という病気が生じている可能性があります。外来での頭部CT検査にて診断が可能です。


脊髄脊椎疾患

脳神経外科においては、すべての神経系の病気の治療をおこなっており、脊椎の変形や椎間板ヘルニアによる脊髄の圧迫に対する各種治療もおこなっています。
変形性頚椎症、腰椎症、椎間板ヘルニア、脊髄脊椎腫瘍、末梢神経障害などによる手足のしびれ痛み、筋力低下、歩行困難などの症状にたいして手術加療を中心に治療を行います。


小児脳神経外科

小児に生じる様々な脳神経疾患に対して、小児科、小児外科と協力して治療にあたっております。

水頭症、二分脊椎などの先天性疾患は、出生時に発見されるものから、成長に伴い徐々に症状が出現してくるものまであります。治療は、症状の出現したものに関しては手術がおこなわれています。


機能的外科

顔面、頭部の痛みで発症する三叉神経痛、顔面、特に眼の下や口もとのピクツキ、けいれんが認められる顔面けいれんなどは、頭蓋内で神経が血管によって圧迫され生じている場合が多く、手術加療により神経の圧迫をなくし、症状を改善します。
その他、てんかんや四肢の震えなどの症状に対し、原因となっている脳の部位を刺激または除去し治療する方法もあります。

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