臨床研修医募集の概要

研修の特色

　臨床研修は、学生から社会人となった皆さんが歯科医師としての基礎訓練をつむ最初の大切な時期です。将来どのような専門分野に進むかにかかわらず、歯科医師としての人間性を涵養（かんよう；水が自然に染み込むようにゆっくりと養い育てること）し、基礎的な診療能力を身に付ける場です。

　臨床研修は受ける地域や施設によって特色があります。三重大学附属病院では2年間の歯科臨床研修プログラムを組んでおり、この2年間を「初期研修」と位置づけています。初期研修とは、口腔外科の認定医（卒後3年以降に受験資格）や専門医（同6年）を目指すための「後期研修」の準備段階にもなるものです。将来口腔外科医となるかどうかは別として、2年間で歯科及び口腔外科医療のベースを学ぶプログラムとなっています。

　一般歯科医の道に進む方であっても、高齢化が進行する現在、基礎疾患を有する状況に遭遇し、安全かつ適切な歯科的処置が求められることは稀ではありません。この様な状況に対応する能力を養うために、麻酔科研修がプログラムに盛り込まれています。口腔外科の外来・病棟での研修と合わせて、完成度の高い全身管理を習得できます。