乳癌は日本人女性にとって最も罹患率の高い癌であり、死亡率も上昇しています。乳房の大きさや性質、比較的若い年齢層に乳癌罹患率のピークがあるなど、日本と欧米では乳癌の疫学、診断・治療法などに相違があり、日本での研究は重要な意味を持っています。当教室は、乳癌を中心とした、乳腺に関連する病気の診断、治療、予防、診断や個別化治療のためのシステム作りなどの研究を行うため、2008年7月に新設されました。実地臨床に役立つことを目的とした研究に取り組んでいます。

教授
小川 朋子
学部担当科目
乳腺外科学
附属病院診療科名
乳腺外科(乳腺センター)
居室
病態医科学研究棟 7階

研究・教育内容

乳腺疾患の診断、治療、予防、診断や個別化治療のためのシステム作りにつながるような研究として、以下のような項目を幅広く研究しています。

研究内容

(1)乳癌早期発見のための検診システム構築を可能にする画像診断システムの開発
(2)微小乳癌診断のための新たな画像ガイド下生検法の開発
(3)センチネルリンパ節生検の新たな手技の開発や基礎的研究
(4)整容性を考慮した手術術式の開発
(5)治療法を個別化するために必要な基礎的研究:遺伝子発現パターンによる分類と予後との相関や
治療効果予測の可能性の検討、新たなバイオマーカーの検索
(6)乳癌の発癌や転移に関する基礎的研究:環境因子やフリーラジカルの発癌への関与それに伴うDNA損傷、転移に関与する因子の解明

臨床において他科と協力してのチーム医療を実践しているのと同様に、研究においても当教室スタッフに加えて、非侵襲診断治療学、腫瘍病態解明学、修復再生病理学などのスタッフと協力して指導を行う体制をとっています。また、学部生、後期研修医、大学院生の教育を通じ、実地臨床で活躍できる人材の育成を目指しています。



当教室スタッフに加えて、非侵襲診断治療学、腫瘍病態解明学、修復再生病理学などのスタッフと協力して指導を行っています。

研究業績

  • (1)最新乳房腫瘍の手技・手術のすべて】 切除 乳房温存術 欠損部充填と術前デザイン 小川朋子, 花村典子, 山下雅子, 柏倉由実, 張心慧, 三井貴子 手術 63巻 1451-6 2009
  • (2)乳がんの最新トピックと看護 個別化治療をめざして】 乳がんの最新トピック 手術療法 小川朋子, 鈴木ひとみ がん看護 14巻 466-70 2009
  • (3)乳癌検診 受診率向上のためにすべきこと NPO法人三重乳がん検診ネットワークの活動状況 マンモグラフィ検診ファイル共有のためのネットワークシステムの開発 竹田寛, 永澤直樹, 小林茂樹, 伊佐地秀司, 小川朋子, 白石泰三, 西村廣一, 多田豊治, 田中公, 吉田美昌, 平野忠則, 石原明徳 日本乳癌検診学会誌 16巻 4-10, 2007
  • (4)Usefulness of breast volume replacement using an inframammary adipofascial flap after breast conservation therapy. Tomoko Ogawa, Noriko Hanamura, Masako Yamashita, Yuki Ri, Naohisa Kuriyama, Shuji Isaji Am J Surg 193 514-8, 2007
  • (5)Approach to fine-needle aspiration cytology-negative cases of breast cancer. Shugo Mizuno, Shuji Isaji, Tomoko Ogawa, Masami Tabata, Kentaro Yamagiwa, Hajime Yokoi, Shinji Uemoto  Asian J Surg 28 13-7, 2005
  • (6)Tenascin C induces epithelial-mesenchymal transition-like change accompanied by SRC activation and focal adhesion kinase phosphorylation in human breast cancer cells. Nagaharu K, Zhang X, Yoshida T, Katoh D, Hanamura N, Kozuka Y, Ogawa T, Shiraishi T, Imanaka-Yoshida K. Am J Pathol 178 754-63, 2011
  • (7)Role of stromal myofibroblasts in invasive breast cancer: stromal expression of alpha-smooth muscle actin correlates with worse clinical outcome. Yamashita M, Ogawa T, Zhang X, Hanamura N, Kashikura Y, Takamura M, Yoneda M, Shiraishi T. Breast Cancer 2010 Oct 27. [Epub ahead of print]
  • (8)A case of lobular carcinoma in situ presenting as a solid mass. Zhang X, Hanamura N, Yamasita M, Kashikura Y, Ogawa T, Taizo S. Br J Radiol 84:e48-50, 2011
  • (9)An uncommon case of T1b breast cancer with diabetic mastopathy in type II diabetes mellitus. Yamashita M, Ogawa T, Hanamura N, Kashikura Y, Mitsui T, Zhang X, Fujii K, Shiraishi T. Breast Cancer 2009 Sep 30. [Epub ahead of print]
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