“認知症の地域医療力アップを!” 認知症患者は人口の高齢化とともに増加の一途を辿り、現在は200数十万、2020年には300万人に達する見込みです。少子化・核家族化の進む中、老々・認々介護の増加が社会的問題となっており、認知症患者を地域全体で支える体制づくりが急務です。本講座は三重県による寄附講座で、平成22年4月1日に設置されました。認知症ネットワークの構築、啓発活動、コホート研究を主たる目的とし、認知症に対する地域医療の底力アップに貢献すべく活動しています。

教授
冨本 秀和 (併任)
准教授
佐藤 正之
助教
木田 博隆
学部担当科目
認知症・高次脳機能障害
附属病院診療科名
物忘れ外来(神経内科専門外来)
居室
先端医科学教育研究棟 2階

研究・教育内容

当講座は、神経病態内科学(神経内科学)講座と一体となった活動を行っています。

認知症ネットワークの構築

従来型のネットワークでみられる病診連携パスの設定に加えて、福祉、行政、司法まで包含した、トータルかつ細やかな仕組みを整えていきます。木田博隆助教が主に携わっています。

かかりつけ医・コメディカル・住民への啓発活動

多職種が参加しての勉強会、市民公開講座などを通して、医療従事者のみならず一般住民に対しても認知症への理解を深めていただけるよう、事業を展開して行きます。

認知症の地域コホート研究

佐藤准教授の前任地である東北大学高齢高次講座での取り組みに倣い、三重県内にモデル地区を設定し認知症健診を行い、発症率や地域特異性などを明らかにするとともに、今後の対策に役立てていきます。

その他の研究・活動

高磁場MRIを用いた新しい画像診断技術の開発(脳循環研究推進プロジェクト研究室、神経内科と連携)、認知症診断への神経心理学と画像所見を組み合わせた研究、そして学部と診療科の垣根を越えて音楽を用いた認知症へのリハビリテーションの応用研究を行っております。


皮質下虚血性認知症患者2名の頭部MRI T2強調画像 (AB, CD)と島皮質下の病理標本(E:正常, F:AB G:CDに対応. ABでは島皮質下の高信号が強く、病理(F)で脱髄が著名であるのに対し、CDは高信号・脱髄ともに軽度である. 同部位はマイネルト核から大脳皮質へのアセチルコリンの投射路にあたり、認知機能障害の責任病巣の一つといえる(Tomimoto et al. Eur J Neurol 14:95-101, 2007)

研究業績

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