かつて人類は感染症の猛威に生命を脅かされ、また文明や社会の進展過程で職業病や公害病に苦しめられてきました。衛生学(Hygiene)は、これらの社会環境から生命および生活をまもり、疾病の予防、健康増進、寿命延長、Quality of Lifeの向上および環境保全を目的として、環境科学や生命科学を含む学際的学問として発展してきました。
現在、人類の活発な社会活動は持続的に地球規模の環境汚染をもたらし、地球生態系に影響を与え、ヒトへの長期微量複合暴露による健康障害が懸念されています。環境分子医学分野(旧衛生学教室)では、「環境要因と宿主との相互作用」を解析し、予防医学的見地をふまえた環境医学として学際的研究を積極的に進めています。環境因子が生体に及ぼす影響(遺伝毒性、生殖毒性、老化、等)について分子生物学的手法を用いた解析と機構の解明を行い、疾病予防を目指す教育・研究を行っています。

教授
村田 真理子
准教授
及川 伸二
講師
平工 雄介
学部担当科目
「社会と医学(衛生学)」講義、衛生学実習、PBLチュートリアル講義
居室
先端医科学教育研究棟 5階

研究・教育内容

「化学物質の発がん性の予知」に関する研究

悪性新生物(がん)の発生は外的因子によるものが80%で、そのうち90%がタバコや食物を含む化学物質によるものです。化学物質による発がん機構を、DNA損傷、アポトーシス、細胞周期の面から多角的に研究を行っています。

「がんの化学予防」に関する研究

活性酸素消去能を持つビタミン類やポリフェノール類などを投与することで発がんを抑制する「がんの化学予防」が行われつつあります。当分野では、がんの化学予防の有効性および安全性の評価を行っています。

「環境ホルモン」に関する研究

地球規模で広がる化学物質汚染が「環境ホルモン」としてヒトに健康影響をもたらす可能性が危惧されています。環境化学物質による内分泌攪乱作用と遺伝子損傷を介する生殖毒性作用を検討し、毒性発現機構解明を目指しています。

研究業績

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