全国的に異状死体数は増加傾向にあり三重県では近年約2000体を越えました。当分野は県内唯一の法医学教室として三重県全域の法医解剖を担当しています(2010年127件)。正確な死因を判断することは医師に課せられた最後の義務であることから、正確な死因判断、個人識別を通じて死者の人権を守り、社会に貢献することを目標としています。そのために、正確な死因判断を行うための診断法の開発や、死亡に至る機序の解明を目的として、分子病態学的手法を用いて研究しています。

教授
那谷 雅之
准教授
井上 裕匡
学部担当科目
法医学
居室
先端医科学教育研究棟 5階

研究・教育内容

以下のテーマに対し、主に実験動物を用いて分子病態学的に研究しています。

1)高温暴露による死への機序
 昨今の世界的な気温上昇により、夏期には多数の人が熱中症で死亡しています。当分野では、高温暴露時の生体の反応から死亡への機序の解明、法医診断法の開発、熱中症の予防法の開発を目標としています。
2)脂肪肝時の薬物代謝異常
 近年脂肪肝はメタボリック症候群との関連で注目されている。当分野では、脂肪肝時の薬物代謝能の低下と薬物中毒死との関連について検索しています。
3)急性覚醒剤中毒死の機序
 覚醒剤は日本における乱用薬物の1つであり、現在では若年者・女性の乱用が増加しています。当分野では、覚醒剤中毒死の機序を心臓に焦点を当て検索しています。

 法医学を専門とする医師の養成を第一に考えますが、日常診療で関わるであろう異状死体の取扱(検案および解剖)や死亡診断書(死体検案書)の記載法など、医師として知っておくべき法医学的知識の習得を目標としています。
 なお、検案・行政解剖は大阪府監察医事務所での見学・実習が可能です(事前に当分野への問い合わせが必要)。

 

研究業績

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