本講座では産婦人科学の中の婦人科悪性腫瘍に関する基礎的および臨床的研究を行っています。基礎的研究としましては、子宮頸癌の発癌機序の解明、HPVによる炎症性発癌を中心とした研究を行っています。臨床研究としましては、関西臨床腫瘍研究会や婦人科悪性腫瘍研究会機構とも協力し、婦人科悪性腫瘍に対するPIからPIII臨床試験を行っています。また、当院で治療が施行された婦人科悪性疾患に対して病理組織学的な検討を行っています。

准教授
田畑 務
学部担当科目
婦人科腫瘍
附属病院診療科名
産婦人科
居室
病態医科学研究棟 3階

研究・教育内容

基礎研究

子宮頸癌はヒトパピローマウイルス(HPV)が子宮頸部に感染し、その上皮が異型細胞を伴った異型成の状態を経て癌へと進展します。本研究室では、これまで環境分子医学との共同で、HPV感染による慢性炎症が異形成を引き起こす機序、そして、異形成が発癌に至る過程を、前癌状態である子宮頸部異形成を発症した生検標本を用い、蛍光免疫組織染色による解析を行ってきました。今後もさらなる研究を継続していきます。

臨床研究

病気に対する新しい薬や治療・診断法は、その安全性や有効性が確認されて初めて標準的な治療となります。このような新しい治療法の安全性や有効性を正しく調べるための方法を臨床試験といいます。本研究室では、積極的に医師主導型臨床試験を行い、その成果を報告してきました。その主なものは、卵巣癌の化学療法に関する臨床試験、子宮体癌の組織診断、子宮体癌に対する子宮腔内黄体ホルモン放出器具による治療など、婦人科悪性疾患に関する臨床試験です。本研究を通じて、倫理的事項、統計学的手法を学び、論文作成能力を養って頂きます。


子宮頸癌の前癌病変である子宮頸部異形成(CIN)の程度は8-ニトログアニン生成および
8-oxod G生成と相関し、8-ニトログアニンは早期にHPVウイルス発癌のリスクを評価する
新規バイオマーカーになり得ると考えられました。


当院での卵巣癌治療例におけるカプランマイアー法による5年生存率

研究業績

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