健康な人生を送るために、胎児期から幼少期の環境が非常に重要であることがわかっています。成育社会医学は、この時期における広い意味での環境要因がどのように小児の健康や発達に影響をしているのかを明らかにし、子どもの健康を守る養育環境のあり方を提案していきます。具体的には、虐待の予防やその生物学的機序の解明を行っています。

教授
藤原武男
奥山眞紀子
学部担当科目
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附属病院診療科名
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居室
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研究・教育内容

子ども虐待、特に虐待による頭部外傷の予防に関する研究

子ども虐待の中でも、特に命の危険を伴う虐待として重要だと考えられているのが、虐待による頭部外傷、あるいは乳幼児揺さぶられ症候群です。この虐待は赤ちゃんの泣きへの対処の仕方についての教育によって予防できると考えられています。当研究部では日本で初めてランダム化比較試験により乳幼児揺さぶられ症候群が予防できることを示しました。今後は市町村単位でも介入研究を実施していく予定です。

虐待の世代間連鎖のメカニズムに関する研究

親子関係を評価することは意外に難しいと考えられています。そこで、質問紙や直接観察、さらに生体試料を用いた評価手法について研究をしています。さらに、親子関係がどのような要因によって決まるのか、ということについても研究がスタートしています。

社会格差やソーシャルキャピタル、ワークライフバランスが与える子どもの健康環境に関する研究

社会格差やソーシャルキャピタルに注目が集まる中、子どもへの健康影響に関する関心が高まってきました。ここでは、社会疫学の一つとして子どもの健康に関する社会的決定要因をライフコースアプローチの視点から探っていきます。

東日本大震災が与える子どものこころの発達への影響に関する研究

岩手・宮城・福島県の保育園において、被災した子どもたちを追跡調査し、東日本大震災がPTSD等のこころの問題にどのような影響を与えているのか、ということついて調査を行う予定です。比較のための対照群は三重県の子どもたちの予定です。


  • 乳幼児揺さぶられ症候群の好発月齢/ほとんどが1歳未満の乳児で、しかも3か月に一度ピークがあり、その後7-9か月でもう一度ピークがある。
  • ソーシャルキャピタルとオキシトシンの関係。
    女性ではソーシャルキャピタルが低いとオキシトシンが高い。

  • パープルクライングによる介入後、
    なだめられないほど泣いたとき、その場を離れる行動

  • 社会医学研究部のメンバー

研究業績

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