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膵島の正常(図1)と糖尿病における変化(図2)

糖尿病患者の膵島では、炎症があるもの、膵島がほとんどなくなってしまうことや逆に変化がほとんど見られなことなど様々です。ここでは、NIDDMでよくみられる膵島へのアミロイド沈着を提示します(図2)(→のところにあるピンク色の無構造物がアミロイドです)。実物の病理標本を見たい人は、E-4を見て下さい。

糖尿病の腎変化
今回の課題とは直接関係がありませんが、糖尿病の重大な合併症として糖尿病性糸球体硬化症(糖尿病性腎症)があります。その特徴的な像として、結節性硬化(Kimmelstiel-Wilson病変)があります(図4,矢じりの部分)。また、糖尿病ではMicroangiopathyが全身性に起こり、上記の腎病変および一部の糖尿病性神経症を引き起こします。腎臓では、輸入動脈壁の硝子様肥厚(図5,矢印)として観察できます。現在、これらの病変は直鎖化した糖により蛋白が糖化され、血管基底膜の透過性が昂進することによると考えられています。実物の病理標本を見たい人は、F-6を見て下さい。参考までに正常糸球体も入れておきます(図3)。


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