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診療案内

整形外科外来 医師配置表

 
午前
初診
完全予約 須藤
宮本
松原
西村(スポーツ整形外科)
松峯
長谷川
明田
植村
完全予約 辻井
浅沼

午前
特診
腫瘍 松峯 股関節 須藤
宮本
人工関節
長谷川
脊椎 明田 リウマチ 若林 リウマチ 若林
脊椎 笠井 上肢 辻井 脊椎 榊原
    腫瘍
骨代謝
浅沼 腫瘍 松原
上肢  植村
午後
特診
  スポーツ
整形外科
加藤
西村
 

学会などで担当の医師が不在の場合がございます。
あらかじめ整形外科外来にお問い合わせ下さい。
問い合わせTEL: 059-232-1111(内線5303)
問い合わせ日時: 火・水・金曜日の13時30分〜15時30分

2012年4月現在

関節外来


人工関節置換術

 股関節と膝関節の治療を行っています。特に変形性関節症に対する人工関節置換術を多く行っています。人工関節置換術はクリニカルパスを用いて、早期リハビリを行っており、手術後3週間で退院予定です。また、自己血を貯血することにより同種血(他人の血液)輸血を回避できるようにしています。最新の技術であるMIS(低侵襲手術)も積極的に人工股関節置換術、人工膝関節置換術において導入しています。人工関節の素材の大部分はチタン合金やコバルトクロム合金といった金属ですが、人工関節の耐久性を妨げる大きな原因はポリエチレン摩耗です。股関節では摩耗しにくいポリエチレンや、ポリエチレンのかわりにセラミックスや金属の摺動面(動くところ)を持つ人工関節も利用します。膝関節ではさらにナビゲーションシステムの応用も行っています。
 人工関節置換術は手技や材質の改良により成績が向上していますが、ゆるみや破損等が生じて再置換術が必要となることがあります。特に股関節では骨セメントを使わないインプラントを用いて、一貫した治療を10年間続けています。
 股関節疾患は他に、関節リウマチ、大腿骨頭壊死症、大腿骨頚部骨折を含む外傷、先天性股関節脱臼、臼蓋形成不全、ペルテス病、大腿骨頭すべり症、滑膜骨軟骨腫症等があります。大腿骨頭壊死症は若年に多い疾患であるため、人工関節置換術よりも関節温存が重要ですが、関節温存の困難な状態のときは骨頭への血流を温存したアプローチを用いた大腿骨頭表面置換術を行っています。
 膝関節疾患は他に、関節リウマチ、骨壊死症、外傷等の治療を行っています。
 近年注目されるようになったエコノミークラス症候群(深部静脈血栓症)の対策、予防も以前より重点的に行っています。

MIS(低侵襲手術)テクニックを用いた人工関節置換術

人工股関節置換術(骨移植併用)
人工股関節置換術(骨移植併用)
人工膝関節置換術
人工膝関節置換術

基礎研究の紹介
 変形性関節症や軟骨損傷の病因病態およびその治療に関する基礎研究を中心に行っています。特に細胞外基質糖タンパクであるテネイシンCの研究です。変形性膝関節症、関節リウマチ、人工関節のゆるみにおいて高発現することを明らかにしました。今後はテネイシンCの治療への応用を検討します。他にも、新しい人工股関節の開発、人工軟骨の開発、骨欠損や感染に対するハイドロキシアパタイトの応用、新しいセラミックス材料の開発、変形性関節症の疫学調査、関節疾患におけるバイオケミカルマーカーの開発等を行っています。

スタッフ紹介
教授:須藤啓広
講師 :長谷川正裕
(股関節は須藤、長谷川が担当し、膝関節は長谷川、若林(リウマチ班)が担当します)

外来診察
股関節:火曜日(須藤)、水曜日(須藤、長谷川)、金曜日(長谷川)
膝関節:水曜日(長谷川)、金曜日(長谷川)
初診外来は火曜日 須藤、水曜日 長谷川です。

骨粗鬆症外来


圧迫骨折

 骨粗鬆症は新聞やテレビなどのマスコミで広く取り上げられており、多くの方々によく知られている疾患となってきています。しかし、正しく理解されているかというと、少々疑問が残ります。

  骨粗鬆症は女性に多く発生し、特に閉経後の女性にしばしばみられますが、高齢になると男性にも発症してきます。今まで特に大きな病気にかかったことがなくても、自分の母親やおばあちゃんが骨粗鬆症と言われたことがあったり、骨折をしたことがある場合には自分も骨粗鬆症になる危険性が高いほか、やせている人、身長が低くて体格が小さい人、栄養状態の良くない人、運動不足の人、タバコをよく吸う人、お酒をよく飲む人は骨粗鬆症になりやすいと言われています。また、胃を切除されている人、卵巣を切除されている人、糖尿病、関節リウマチの患者さん、ステロイドホルモンを飲んでいる人、腎臓や肝臓が悪い人も骨粗鬆症への注意が必要です。腰の痛みがその主な症状ですが、ちょっとしたことで骨折してしまった場合もすでにりっぱな骨粗鬆症です。

外側骨折術前
外側骨折術前

 当整形外科では骨の密度を測ったり、レントゲン撮影などの精密検査をして、骨粗鬆症であるかないか、もう少しで骨粗鬆症になってしまうかなどを診断しています。
今は、骨粗鬆症になっても骨を強くすることができるお薬があります。思い当たる節がある人、骨の密度を測っておきたい人などは、一度ご相談下さい。

  骨粗鬆症に関する研究としては、骨粗鬆症の患者さんにみられる大腿骨頸部骨折や脊椎圧迫骨折の疫学調査や骨粗鬆症治療薬の臨床治験などを行っています。

スポーツ外来

膝を正面から見た図
膝を正面から見た図

膝関節内を上から見た図
膝関節内を上から見た図

火曜日の午後2時30分より加藤公(鈴鹿回生病院副院長)、西村明展が外来を担当しております。膝関節靭帯損傷、半月板損傷、足関節靭帯損傷、反復性肩関節脱臼などのスポーツ障害・外傷を中心に診察を行っており、これらの保存的治療・手術治療・リハビリテーションなどを、患者さま及びそのご家族のご希望に沿うよう努力しております。手術治療では膝関節靭帯・半月板損傷など、患者さまの体への負担が少ない関節鏡での手術を行っています。半月板損傷に対する関節鏡手術では約1 cmの切開創2〜3か所で行い、手術翌日より歩行を開始し、1週間未満で退院が可能となります。術後約4週間より運動を除々に開始します。膝靱帯損傷の中でも手術治療を要することが多い前十字靱帯断裂では、ハムストリングスという患者さま自身の腱を用いて、靱帯を再建します。前十字靱帯は前内側線維と後外側線維の2つの線維からできていると考えられているため、できる限り解剖学的に正常の前十字靱帯に近い2本で再建する方法を行っています。入院期間は2〜3週間程度で希望に応じて退院もしくはリハビリ病院への転院を行います。術後は筋力の回復をみながらリハビリを行い、術後約5カ月でジョギングや水泳よりスポーツ復帰を開始します。疾患の特徴上、学生の患者さまが多いため、夏休みや冬休みなどの休みに合わせて手術を行ったりしています(ただし、込み合うため、早めに声をお掛け下さい)。

膝関節関節鏡所見
膝関節内を上から見た図

脊椎外来

 診療では、紹介患者を中心として脊椎疾患全般の患者を診ており、治療に対する患者や家族の希望を聞いて、その希望に添うような治療ができるように最大限の努力をしています。そして、手術すべきか否か、手術の長所(改善する症状)と短所(合併症)、手術の方法やタイミングについても話し、手術希望の患者に対しては、なるべく手術までの時間待ちが短くなるように配慮しています。外来医師は、笠井裕一(火曜・金曜の午前)、明田浩司(火曜・水曜の午前)が担当しています。

 過去3年間(2004〜2006年)の脊椎手術の件数は522例(表)で、当院では、脊椎腫瘍・脊髄腫瘍・側弯症をはじめとして、非常に稀な疾患および重篤な全身疾患や精神疾患を有する患者に対する手術を中心に行っています。また、近隣の病院の協力を得て、腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア、頚椎症性脊髄症、頚椎後縦靱帯骨化症などの脊椎変性疾患の手術を行っています。なお、これらの手術を行う患者に対して、1)患者の仕事や家庭環境などを十分に考慮すること、2)術後2〜3日目に歩行練習を開始させること、3)術後2〜3週目に退院を可能にさせること、の3点に配慮しています。

最近3年間の脊椎手術件数

手術名 件数
腰椎手術 283
頚椎手術 93
脊椎腫瘍手術 51
脊髄腫瘍手術 45
側弯症手術 15
他の脊椎手術 35
合計 522

Tadpole systemTadpole system
当教室で開発され、現在フランスでも使用されている腰椎用のインストゥルメンテーションである。







側弯症手術
側弯症手術術後に外見上も画像上も改善している。








骨・軟部腫瘍外来

 腫瘍外来では,筋肉や脂肪などの軟部組織や,骨に発生した腫瘍はもとより,他臓器から骨に転移した転移性骨腫瘍の治療を担当しています。三重県内でかかりつけ医や病院で腫瘍が疑われたほとんどの患者さんは,当院に紹介を頂いているのが現状です。紹介頂いた患者さんには、腫瘍の診断,今後の治療方針(骨腫瘍の治療法軟部腫瘍の治療法)などを充分な時間をかけてお話しております。また,当院では腫瘍の手術を年間200件あまり行っており、全国的にみても中核的骨軟部腫瘍専門施設となっています。

 悪性腫瘍は放置すれば命にかかわりますが,専門的な治療を適切に行うことで多くの命が助かるようになってきました。代表的な腫瘍として「骨肉種」があげられますが,以前は四肢の切断をおこなっても予後は非常に不良でしたが,現在では術前より化学療法(抗がん剤)を併用することにより、ほとんどの症例で患肢温存が可能となり、生命予後がめざましく改善しました。

 当院では標準的な治療に加え,いくつかの先進的な取り組みを行っています。そのうちの一つは,内田淳正教授が開発した磁性体温熱療法です。主に転移性骨腫瘍に対して低侵襲で効果的な治療法です。外来でもできる治療法で,患者さんの負担も軽減しています。また当院では楠崎が開発した光線力学的療法も行っています。この方法では術後も可能な限り以前と同じように手足が動かすことができることを目的に開発され、腱や神経,血管など重要な組織が巻き込まれている場合に有効な治療方法です。また当院放射線科とタイアップすることにより、ラジオ波焼灼術をいち早く取り入れ、肺転移などの転移病巣を「切らずに治す」ことが可能となり、注目を浴びています。

 県外の患者さんの相談にも積極的にのっていますので,何かありましたら当院整形外科腫瘍外来を受診してください。最近は日本中から患者さんが来院されておりますので、初診の際は大変お待たせする場合があります。誠に申し訳ありませんがご了承ください。

スタッフ紹介
松峯昭彦 准教授
浅沼邦洋 助教
松原孝夫 助教
新美塁 (富田浜病院)
濱口貴彦(紀南病院)

外来
火曜日:am 松峯、松原
水曜日:am 松峯、浅沼  
金曜日:am 浅沼、中村  pm 松原

関節リウマチ外来

 関節リウマチはからだの多くの関節に炎症が起こり、関節がはれて痛む病気です。長期間にわたって進行すると関節の変形と機能障害が起こります。人口の0.4〜0.5%、30歳以上の人口の1%にあたる人がこの病気にかかっています。患者は、男性より女性に約3倍多く認められます。
 原因はまだよくわかっていませんが、関節腔の内面を覆っている滑膜細胞の増殖が起こります。増殖した関節滑膜組織にリンパ球、マクロファージなどの白血球が遊走し、サイトカインと呼ばれる炎症物質が産生され、炎症反応がひきおこされ、軟骨・骨の破壊が進行します。病気が進行すると、関節の骨や軟骨が破壊されて関節の変形が起こり、関節を動かせる範囲が狭くなり、日常生活が過ごしにくくなってしまいます。
 関節リウマチの原因は不明なので、リウマチの原因をとりのぞく根治療法は今のところ期待できません。しかしながら、治療効果が高い薬剤が多く開発され、関節リウマチの予後は改善しつつあります。関節リウマチに使用される薬剤には、1.抗リウマチ薬、免疫抑制薬、2.非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、3.副腎皮質ステロイド薬、4.生物学的製剤があります。
 生物学的製剤とは化学的に合成したものではなく、生体が作る物質を薬剤と使用するものです。現在関節リウマチに使用される生物学的製剤としては、TNFという炎症物質を抑制することにより関節の炎症を抑える薬剤です。治療効果が高く、発症早期から使用することにより確立はまだ少ないですが、寛解という治癒状態にまですることが可能となってきました。

リウマチの治療の目標

  1. 関節の痛みを抑える
  2. リウマチ活動性や関節の炎症を抑える
  3. 関節の変形を予防し、動かせる範囲を保つ
  4. 破壊された関節の働きを再建することに主眼をおく
    そして近年、生物学的製剤の治療により
  5. 寛解の状態に導く

    が目標となってきています。

関節リウマチ患者さんへ
 リウマチは関節だけでなく、全身が消耗する病気です。リウマチの活動性が高いときは、微熱があり、疲れやすくなります。そのため、全身と関節の安静が必要です。睡眠を十分にとるとともに、規則正しい生活をおくることが大切です。関節の腫れと痛みがつよいときには、関節の安静を保ち、その場合でも1日に1回は関節可動域を十分に動かすことが大切です。
 また、関節リウマチに使用される薬剤の多くは免疫を抑制する薬剤が多いため、日頃より手洗い、うがいを心がけ、感冒などを予防して頂く必要があります。
 このように関節リウマチの治療が成功するには患者様御本人と一緒に治療していくことが大切です。関節リウマチは今や不治の病ではありません。関節リウマチという病気を受け入れ、我々と一緒に治療していきましょう。

手の外科外来

 

準備中

 

リハビリテーション外来

附属病院入院中の患者さんを中心にリハビリテーションをしております。具体的には人工関節手術後の歩行訓練や、脳卒中・パーキンソン病などの神経内科疾患のリハビリ、脳神経外科手術後のリハビリが中心です。最近では内科・外科を問わず、病気で長期寝たきりとなって体力が低下した患者さんに対する離床の手助けをするリハビリテーションも多くなっています。また誤嚥を予防するために摂食・嚥下訓練も行っております。

 

 

三重大学大学院医学系研究科 整形外科学