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当科における特色ある診療


経直腸的前立腺針生検

PSA(前立腺特異抗原)が上昇しており前立腺がんが疑われた場合は、確定診断のために前立腺生検が必要になります。PSAの上昇は前立腺がんがなくても、前立腺肥大症や炎症などでもおこるので、直接組織を採取する生検は必要です。PSA基準値は多くの場合は4.0ng/mlを目安にしており、これ以上を異常値としていますが、現在は年齢階層別PSA基準値を用いる施設も多くなってきました(下図)。

年齢 PSA基準値
50歳~64歳 3.0ng/ml
65歳~69歳 3.5ng/ml
70歳以上 4.0ng/ml

<2006年前立腺がん診療ガイドライン>では10カ所以上の生検を奨励していますが、当科では経直腸的エコー下に12カ所生検をおこなっています。実際に当科で行ってきた10カ所生検におけるがんの検出率は37.5%でしたが、12カ所に増やしたところがんの検出率は42%まで上昇しました。
また、複数回の経直腸生検にもかかわらずがんが検出されない場合は、麻酔下に経会陰的に超多部位生検(30カ所以上)を行っております。経直腸では針が届きづらい部位からも組織が採取することができ、実際にがんが発見されています。この検査におけるおもな合併症は出血(血尿、血便)、急性前立腺炎や敗血症などの感染症ですが、追加の入院加療が必要になる確率は5%未満です。
なお、当科では診断結果は正確にそのまま患者さんにお伝えしております。

経直腸的前立腺針生検