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当科における特色ある診療


経会陰的超多部位前立腺針生検 (Saturation biopsy)

PSA(前立腺特異抗原)が上昇しており前立腺がんが疑われた場合は、確定診断のために前立腺生検が必要になります。PSAの上昇は前立腺がんがなくても、前立腺肥大症や炎症などでもおこるので、直接組織を採取する生検は必要です。PSA基準値は多くの場合は4.0ng/mlを目安にしており、これ以上を異常値としていますが、現在は年齢階層別PSA基準値を用いる施設も多くなってきました(下図)。

年齢 PSA基準値
50歳~64歳 3.0ng/ml
65歳~69歳 3.5ng/ml
70歳以上 4.0ng/ml

当科では、PSA値が3ng/ml以上の患者さんに対して、経直腸超音波ガイド下に12カ所の生検を施行しております、検出率は下図の通りです。4−10ng/mlのグレーゾンでも約30%に癌が検出されます。

経直腸的前立腺針生検

○再生検患者に対する超多部位生検
 複数回の経直腸生検にもかかわらずがんが検出されない場合は、さらなる精密検査として、前立腺MRI画像検査と麻酔下に小線源治療(ブラキ療法)で使用するテンプレートを用い、経会陰的に系統的な超多部位生検(30カ所以上)を行っております。実際にPSAが10ng/ml以上の異常高値を示しておりながら、何度生検してもがんが検出されない方の約50%において、この多部位生検によりがんが発見される場合があります。このような通常の経直腸生検では検出が困難ながんは、経直腸的には針が届きづらい部位(移行領域)である前立腺のお腹側に発生したがんである事が多いです。下図のように、このようながんは検査前のMRIでも明瞭に診断される場合もあります。

前立腺のMRI画像

 この検査における主な合併症は出血(血尿、血便)、急性前立腺炎や敗血症などの感染症ですが、追加の入院加療が必要になる確率は5%未満です。
 なお、当科では診断結果は正確にそのまま患者さんにお伝えしております。

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