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腎泌尿器疾患のキーポイント療

小児泌尿器と尿路奇形

小児泌尿器分野で扱う疾患は多岐にわたりますが、先天性疾患がほとんどです。治療内容も保存的治療や手術治療を行いますが、手術内容は主に形成手術になります。
主な疾患と治療を以下に示します。

水腎症

腎盂尿管移行部狭窄症や尿管膀胱移行部狭窄症により尿の停滞が生じる病気で、腎盂腎炎による発熱や腹痛などで発見されたり出生前のエコーで発見されたりします。
エコーやレノグラムで評価を行い、尿路感染を繰り返す場合や腎機能の低下がみられる場合などは形成手術の適応と考えられます。

膀胱尿管逆流症(VUR;vesicoureteral reflux)

尿管膀胱接合部の先天的な異常(原発性VUR)や後天的な破壊(2次性VUR)により、膀胱尿が腎、尿管に逆流するもので、小児の腎盂腎炎の基礎疾患として極めて重要です。
主な検査:検尿沈渣、エコー、排尿時膀胱造影、DMSA腎シンチグラムなど。
尿路感染が腎機能の悪化因子ですので、これをコントロールすることが重要です。
尿路感染を繰り返す場合や、腎機能の低下がみられる場合などは、逆流防止手術の適応と考えられます。

神経因性膀胱

小児ではとくに二分脊椎による神経障害により神経因性膀胱を生じることが多く、膀胱造影や膀胱内圧測定をおこない、排尿筋・尿道括約筋の機能を評価します。それらの協調運動不全があり、残尿が多い場合や感染を起こす場合には自己導尿指導が必要となります。

停留精巣

陰嚢内に下降していない精巣のことで新生児の3~5%に発生するといわれています。 合併症として男性不妊症、悪性腫瘍の発生などがあります(精巣腫瘍の発生率は健常人の数十倍)。治療は主に手術治療で、精巣を陰嚢内に固定する精巣固定術が行われます。

尿道下裂

尿道が陰茎の腹側や陰嚢部や会陰部に開口する異常で、排尿障害や性交の障害を生じるため手術治療の適応です。

そのほかにも急性陰嚢症、包茎、夜尿症、陰嚢水腫、性分化異常症など、小児泌尿器分野では多彩な疾患を扱います。

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