三重大学発生再生医学スタッフブログ
体が感じる感動
2014年8月4日 江藤みちる
こんにちは、江藤です。
7月27日の成田先生の投稿にもありましたが、先日、私の所属する合唱団の演奏会がありました。
お陰様でたくさんのお客様にご来場いただきました。ありがとうございました。
合唱は、みんなで1つの作品を作り上げていくものですから、最初は音が揃わなかったりして、
思うようにいかないことが多いですが、練習を重ね、だんだんと曲が完成に近づいてきます。
本番は一回きりですから、もちろん緊張もしますし、失敗しないだろうかと不安になりますが、
みんなの気持ちが一つになり、うまくいったときの喜びは計り知れません。
今回の本番中、一番不安を抱えていた曲の出だしがうまくいった瞬間、私のつま先から腰にかけて、ぞわぞわっと感動が
体中を駆け抜けていきました。
いわゆる、「感動で鳥肌が立った」のです。
鳥肌は、交感神経が刺激されて立毛筋が収縮して、毛を逆立てたり、外に熱を逃がさないために動物に備わっている機能
です。
体毛がほとんどないヒトにとっては、あまり意味をなしていないのですが、
寒さや恐怖だけでなく、感動することでも交感神経が刺激され、体の反応として現れます。
言葉では表現できないし、もう一度味わいたくても自分の意思では再現できない、あの感覚。
感動のポイントはひとそれぞれですが、その人にとって大きな「刺激」であったことは間違いありません。
話変わって、昨日は三重県総合文化センターM祭にて、小学生対象の科学体験イベントのお手伝いをしてきました。l
「カライドサイクル」という、四面体が6つ円形につながった立体のおもちゃで、中心からくるくると絵が変わります。
http://www.a-maze.co.jp/eyela_exp/exp/ex-200502.html
折り目をつけてテープで留めるだけですが、厚紙で折り目も多く、
小さな子どもにはちょっと難しそうでしたが、完成したときにはみんな嬉しそうでした。
ある男の子。最初は乗り気でなく、やる気ゼロ。
付添いのお父さんが半分くらい折ってくれました。
「ここからは自分でやれよ!」と言われ、しぶしぶ作業開始。
でも、だんだん形になってきて完成形の絵が現れると、明らかに男の子の目が変わりました!
「おもしろい!」と、夢中になってカライドサイクルを回しはじめました。
その瞬間、彼の中に感動が芽生えたはず。
その感動は、交感神経を刺激して彼の眼裂や瞳孔が大きく開かせ、その変化は私の目にも明らかでした。
日常生活の中にも、大なり小なり、様々な感動があります。
その感動を受けて、体に現れるシグナルをたくさんキャッチして、感受性豊かでありたいものです。
写真上;イベントの様子
写真下; スタッフ集合写真(三重大学の教員および学生、パールネットみえ関係者)
(パールネットみえ:三重県内の女性研究者ネットワーク。鈴鹿医療科学大、県工業研究所、県水産研究所、など)
narita1005cosmosnewpage6.htmlへのリンク