8月6日のこと
2015年8月6日 江藤みちる
私は広島生まれで、小学校卒業までは広島で育ちました。
中学からは父の転勤で埼玉に引っ越しましたが、広島には親戚もおり、
年に1回は足を運び、広島はまさに自分にとっての田舎なのです。
8月6日午前8時15分。広島に原爆が投下された日時です。
毎年今でもこの時間にはサイレンが鳴り、街中で、一分間の黙祷を捧げます。
広島を離れてかなり経ちますが、8月6日の8時15分はしっかりと体に刻み込まれており、
どうしても無理なとき以外は、毎年、必ず黙祷をしています。
昨年は自宅で、テレビ中継を見ていました。
今年は出勤途中でバスの車内にいましたが、時計とにらめっこして、一分間の黙祷をしました。
広島の平和記念公園には原爆資料館があります。小学校の社会科見学で初めて訪れました。
当時の私はとても直視できなくて、怖かったのをいまでも覚えています。
資料館はリニューアルされて、最近再び訪れましたが、
昔のほうが怖かったように思います。
でも、それゆえに心に強烈に残ったのではないかと。
小学生のころの体験、しかも年に一度のことですが、
それが完全に自分の一部となっていること。
経験というものがいかに重要なことであるか、身をもって感じます。