谺(こだま)返し
2016年11月9日 成田正明
昨年江戸検2級合格したので今年は1級に初挑戦だ。
しかし1級の壁は厚い。厚すぎる。
11月3日(木)(祝日)試験あったが、惨憺たる出来だった。
どんな問題かというと
「江戸で失火を起こすと処罰されるが、平日と将軍の御成日(外出日)は罰の重さが違う。
御成日に10間(18m)以上延焼する火事を起こすと火元の処罰はどれか
い)遠慮10日、ろ)押込30日、は)手鎖50日、に)遠島」
分かるわけがない。
こんな難しくて80点以上で合格。
まあ1年目だ。ゆっくりやろうと思う。
でも勉強してると江戸のこと身近に思えて楽しい。
例えば中日新聞に「影ぞ恋しき」という時代小説が連載されている。
元禄時代の話だが、剣士雨宮蔵人と柳生内蔵助が出てくる。
決闘の場面で雨宮が、
「柳生内蔵助め!谺(こだま)返しの技を使ったな。」という場面がある。
谺(こだま)返しとは自分の声が別の場所から聞こえてくるように相手をだます伊賀忍術らしい。
「柳生の里(奈良県、いまでもある)は伊賀の隣ゆえ、その技を身に付けたのだな」と。
先日伊賀に仕事で行ったばかりなので、面白く読めた。