三重大学大学院医学系研究科発生再生医学分野教授の成田正明です。

 本教育研究分野では、ヒト発生発達のメカニズム解明をメインテーマに、動物での研究・ヒトを対象とした研究を、顕微鏡を用いたり、PCR、細胞生物学的手法で進めています。
自閉症、ASD、自閉症スペクトラムなど発達障害解明のため、ヒトを対象とした臨床研究だけでなく、自閉症モデル動物を用いての研究も行っています。
さらに最近、光トポグラフィー(NIRS)を用いた脳機能研究もスタートさせ、いっそうパワーアップしました。
この分野に興味のある、特に大学院進学を考えている皆さん、お待ちしています。
バックグラウンド(理系か文系か、MDかどうか)は全然問いません。

 これを受けて、胎生期のいろいろな要因による生後の認知行動異常の解明研究が、厚生労働省研究班として立ち上がり、私はその研究班の班長としてこの事業を推進してまいりました。
三重大学を拠点とするこの厚生労働省事業の成果を広く還元していきたいと思います。

 並行して私どもが発見した新規神経ペプチドマンセリンの機能解明、特に発癌機構との関連についても、診断バイオマーカー・創薬を視野に入れ研究中です。

 また、教育では、解剖学を担当しています。
本学では系統解剖実習時の学生・教員のホルマリンばく露を最少限にするため、解剖実習台にプッシュプル型吸排気装置を全台に装備し、その対策をどこよりも万全なものにして学生をお迎えしています。
安心してできる解剖実習をお約束します。
                                                             成田正明