重症急性膵炎

<肝移植> <生体肝移植基準> <肝臓外科> <胆道外科> <膵臓外科> 

<慢性膵炎>


重症急性膵炎

 


インターベンション治療のまとめ

感染を伴った膵局所合併症(特にWON)がインターベンション治療の適応である.

インターベンション治療は,step-up approach法に従い,経皮的もしくは内視鏡的ドレナージをまず行い,改善が得られない場合は内視鏡的necrose-ctomyや,後腹膜的アプローチによるnecrosectomy (VARD) を施行すべきである.

WON治療後,遠隔期に主膵管狭窄をきたして,膵管空腸側々吻合術やFrey手術が必要となることがあり,長期の経過観察をすべきである.




アルコール性壊死性膵炎後に発生したWONによる主膵管狭窄により膵炎を繰り返し治療に難渋した症例

 急性壊死性膵炎後に発生するwalled-off necrosis (WON)に対しては治療法の選択や適切な治療時期については判断に迷う場合があります。

 今回、アルコール性壊死性膵炎後にWONを発生し,これによる主膵管狭窄が原因で、繰り返す膵炎発作により治療に難渋した症例を提示します.



 語 

壊死性膵炎後に発生したWONによる主膵管狭窄により膵炎を繰り返した症例に対して、まず内視鏡的並びに経皮的ドレナージを行った後に、慢性 膵炎に対するFrey術式を応用した手術を行うことで、良好な結果を得ることができました.


 ©Shuji Isaji 2019