三重大学第一外科同門会ホームページ開設の御挨拶

同門会長 野口 孝(昭47卒、三重大学名誉教授)

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同門会皆様並びに関係各位のご支援とご協力により、この度、念願のホームページ開設が出来ました。改めて深謝申し上げます。会員諸先生の情報交流は勿論のこと、医学生や初期研修医を中心とした皆様方が閲覧して頂いて、関連病院外科の様子や大学院生の研究内容、教室員・関連病院スタッフの診療・教育・研究動向などから、肝胆膵・移植外科教室に入局の契機になれば望外の喜びです。
三重大学第一外科は、昭和18年12月、本学の前身三重県立医学専門学校開学と同時に宇田和雄初代教授が就任され外科学講座創設、現在(令和3年8月末)77年9ヵ月経過し、医学部入学者定員数の変遷や臓器別講座開設などで現会員216名(最近では平成16年度から施行の初期研修終了後に入局)、県外会員数20名を含め三重県下関連病院や在宅診療など地域医療に貢献。私は会長として、同門会幹事・監事諸先生と団結して教室との連携・支援を強化して同門会発展に寄与できる内容の充実に努めます。同門会規約(昭和59年1月発行)の目的 「本会は教室の発展、会員相互の学識の向上並びに親睦をはかること」を一層強化すべく努力する所存です。皆様にはさらなる御指導と御鞭撻を何卒よろしくお願い申し上げます。

-令和3年8月吉日-

教室創設から現在までの講座名の変遷と同門会の名称 (表1)

表1 教室歴代教授と講座名の変遷、新規約に基づく同門会発足

西暦年・月 歴代教授 (現職など) 教授在職期間 講座名 臓器別分野ほか
1943年12月

1945年7月
宇田和雄教授
(開業後ご逝去)
1年10ヵ月 外科 一般外科
#教授数名でスタート
1948年1月

1976年3月
山本俊介教授
(三重大名誉教授1993年ご逝去)
27年3ヵ月 第一外科 一般外科・消化器外科・脳神経外科
*1951年 三重外科集談会創立
*1968年 日本消化器外科学会発起人
*1969年1月 有志による同門懇親会開催
1976年9月

1994年3月
水本龍二教授
(三重大名誉教授)
17年7ヵ月 第一外科 一般外科・消化器外科・
肝胆膵・門脈圧亢進症
*全関連病院を学会認定研修施設
*医学博士授与90名
1978年4月 脳神経外科講座独立
*1985年1月 新規約下で同門会総会・懇親会開催
3月 同門会誌創刊号の発刊
1994年7月

2001年3月
川原田嘉文教授
(三重大名誉教授)
6年9ヵ月 第一外科 一般外科・消化器外科
特に肝胆膵・門脈圧亢進
*チーフレジデント17名養成
2007年4月 第二外科講座は消化管外科・小児外科
2001年12月

2006年3月
上本伸二教授
(滋賀医科大学長)
4年4ヵ月 肝胆膵・乳腺外科 *生体肝移植医療導入
2007年12月

2019年3月
伊佐地秀司教授
(三重大名誉教授)
2008年7月 乳腺外科センター開設(その後講座)
11年4ヵ月 肝胆膵・移植外科 *教授自身が同門会誌を電子書籍化
2019年11月

現在に至る
水野修吾教授
(三重大現教授)
1年10ヵ月 肝胆膵・移植外科 *教授・教室幹部で同門会運営分担

終戦前の初代教授宇田和雄先生~第2代教授山本俊介先生(昭和51年3月退官)までの第一外科学講座は一般外科と消化器外科、さらに脳神経外科の領域を担当していましたが、第3代教授水本龍二先生就任の昭和51年9月から今までの一般外科と消化管外科に加えて、当時外科医が手を付けないほど予後不良な領域、特に肝胆膵疾患の悪性腫瘍や門脈圧亢進症の外科的治療を、形態と機能の両面から詳細に術前検討して積極的施行。その結果、第一外科が肝胆膵外科専門施設として全国的にも評価されてきました。
昭和53年4月に医学部脳神経外科学講座が分離独立し、今まで第一外科医局員として過ごした仲間から脳神経外科専攻医師が移動しました。
水本教授時代では肝胆膵疾患の病態に関連した実験的・臨床的研究も精力的になされ、欧米の脳死肝移植施設留学者派遣も行われて臨床の肝移植を視野に容れた準備が進展し、平成6年7月第4代川原田義文教授が受け継がれ、多くのチーフレジデントも育成されました。
平成13年12月第5代上本伸二教授は京都大学での生体肝移植医療を導入され、平成17年4月に三重大学病院臓器別診療体制により、第一外科の講座名が肝胆膵・乳腺外科と名称変更、これに伴い消化管外科と小児外科を第二外科学講座が担当となりました。
平成19年12月に第6代教授就任の伊佐地秀司先生は肝移植を積極的に継承し、平成22年4月には脳死肝移植施設に認定されたのを契機に10月には臓器移植センター開設、この1年9ヵ月前の平成20年7月に三重大学医学部附属病院乳腺センターが開設され、初代教授に水本教授時代に入局された小川朋子先生(平1卒)が就任、花村典子先生(平4卒)や女性外科医ら数名が移動。これを機に、当科は三重大学大学院医学系研究科肝胆膵・移植外科学と称することになりました。尚、教室の関連病院では一般外科や乳腺外科を含めて消化管外科全般と肝胆膵外科を行っており、地方会はじめ全国学会でも臨床報告や教室主催の研究会のほか、若手外科医の教育研修会も盛んに参加して情報交換を行っています。また、令和元年11月には水野修吾先生が教授就任、コロナ禍の中で教室員と一丸となって奮闘されております(同門会誌30号に記載)。
さて、全国の外科教室における同門会名称は色々ですが、私たちは「三重大学第一外科同門会」が親しみやすく、この伝統ある名称を今後も掲げていきたいと存じます。(野口談・・・「1外同門会員って良い響き!」)

歴代の会長と事務局長 (表2)

表2 規約等整備後の第一外科同門会長・事務局長と就任期間

会長
(現在)
期間 事務局長
(現在)[期間]
水本龍二先生
(三重大学名誉教授)
昭和59年1月15日~平成6年3月31日

川原田嘉文先生
(三重大学名誉教授)
[昭和63年4月1日~平成元年1月14日]

野口孝
(三重大学名誉教授)
[平成元年1月15日~平成14年1月20日]

横井一先生
(松阪市民病院緩和ケア医師)
[平成14年1月21日~平成18年3月31日]

櫻井洋至先生
(三重大学医学看護学教育センター准教授)
[平成18年4月1日~令和3年6月13日]

岸和田昌之先生
(三重大学肝胆膵・移植外科准教授,災害対策推進・教育センター長)
[令和3年6月14日~現在に至る]

川原田嘉文先生
(三重大学名誉教授)
平成6年7月1日~平成10年1月14日
山際昭男先生
(山際外科院長)
(平成27年3月ご逝去)
平成10年1月15日~平成19年1月14日
吉田 壽先生
(前吉田クリニック理事長)
(三医会名誉会長)
平成19年1月15日~平成26年1月14日
野口 孝
(社会保険診療報酬三重支部医療顧問)
(三重大学名誉教授)
平成26年1月15日~現在に至る

【会長】教授の業務内容・頻回の出張・学会/研究会主催などで、平成10年1月に会長兼任が解かれ同門会顧問就任(教授定年退職後は名誉顧問)、その会長は教授以外の会員から選出(退任後は名誉会員としてご指導頂く)
【事務局長】大学在職の同門会常任幹事(准教授または講師)が担当し、総会の司会と引き続いて行われる会員懇親会の進行係としても重要な役割を担う
【総会開催日(年1回)】平成11年までは1月15日(成人の日)、その後は平成12年に制定されたHappy Mondayに、15年以降は概ね第4週日曜日に開催

創刊号表紙29号表紙
図1 同門会誌創刊号・第30号

新規約に基づく正式な同門会発足により、昭和59年1月に初代会長として水本龍二教授(昭30卒)が就任され発展充実が進み、第2代会長の川原田嘉文教授(昭38卒)へと引き継がれました。教授業務が多岐にわたり、頻回の出張などから、同門会『あり方委員会』の度重なる討議の上、教授の同門会長兼任が解かれて同門会顧問として御指導頂くこととなりました。すなわち、平成10年1月15日同門会総会で山際昭男先生(昭29卒)が3代目会長に就任され、川原田教授退官までの3年間と上本伸二教授(昭56卒)時代の4年間、そして喜寿を迎えられ同門会でお祝いさせて頂いた翌年の平成19年1月に4代目会長吉田 壽先生(昭36卒)にバトンタッチとなりました。山際会長ご挨拶などでは毎度人生訓や文学の名文を披露されました。小生は公私とも大変お世話になり熱い叱咤激励が今も体に染みついています。第4代の吉田会長は、津医師会長をはじめ三重医学研究振興会長(吉田 壽記念三重医学研究振興会賞設立)など多くの要職を歴任される中で同門会長の責務を遂行されました。津医師会看護専門学校の教育理念「和顔愛語」は、先生の吉田クリニックにもこの額が掲げられています。さらに、平成19年12月教室の第6代伊佐地秀司教授(昭54卒)や平成20年7月小川朋子乳腺外科教授(平1卒)の就任祝賀会、平成22年2月水本龍二名誉教授『瑞寶中綬章』授章祝賀会など同門会をリードされました。そして、吉田会長は平成26年1月同門会長退任後の秋の叙勲で『旭日双光章』を授章され、平成27年2月に津医師会と第一外科同門会共催の祝賀会が盛大に行われました(津医師会報「安の津医報621号」を御高覧下さい)。

 一方、同門会事務局長は、水本教授時代から川原田教授時代に病棟主任として奮闘した横井 一先生(昭53卒)が平成14年1月~18年3月末まで担当し、生体肝移植を実施された上本教授時代の肝移植コアスタッフとして活躍されました。その後、医学・看護学教育センター准教授(病院教授)で臨床研修・キャリア支援センター副部長の櫻井洋至先生(昭63卒)が就任され(平成18年4月1日~令和3年6月13日)、長きに渡り同門会運営を支えていただきました。現在はこの6月より肝胆膵・移植外科准教授で三重大学附属病院、災害対策推進・教育センター長でもある岸和田昌之先生(平10卒)が新事務局長として就任され、現在の大学スタッフとも各種チームを組んで同門会専任事務の久保田恵子さんと共に頑張って頂いております。

同門会誌 (図1)

新規約のもとで開催された初の同門会総会・懇親会は昭和60年1月15日に三重県教育文化会館で行われ、その2ヵ月後の昭和60年3月31日創刊号発刊となりました。最近の働き方改革などで医師の重労働や女性医師にも注目した処遇問題改善が学会でも盛んに取り上げられており、大いに期待するところです。しかし、少なくともこの創刊号発刊の頃は、水本教授の陣頭指揮のもと当時の川原田助教授の鋭敏な臨床教育が相俟って、治療困難な肝胆膵疾患の臨床や研究、学会発表で医局医師は昼夜兼行で切磋琢磨することも多く、この様子を臨床実習(ポリクリ)などで垣間見る医学生には教室への入局を遠慮するのではと危惧しました。しかし、この領域に興味を持つ学生やone teamで診療に向かう教室の体制に魅かれて入局する学生が毎年あり、現在も維持されています。入局医師~中堅医師が、同門諸先輩との交流を築くためには、関連病院勤務や地区医師会活動を契機としては勿論のこと、同門会総会・懇親会のみならず、同門会誌も重要な媒体になります。すなわち、同門会誌を介した大学、各関連病院、勤務医、開業医の諸先生方のご様子やニュースをお伝えすることを中心に創刊号が発刊された次第です。編集は、教授・助教授(准教授)の指導のもと、大学在職者が中心となり同門会誌作成が現在も継続して行われています。会誌の第1~5号は隔年、6号~毎年発刊で、令和3年9月には第31号のホームページ掲載予定(その後製本)です。図1上段に提示する創刊号表紙は、絵画をライフワークとされてみえた吉田洋一先生(新潟大学昭29卒、三重県立大学第一外科入局昭和33年)の作品で、創刊号~第5号を担当して頂きました。その風景は、塔世橋の三重県立大学医学部と附属病院が昭和49年に現在の江戸橋に国立移管で新築された施設の外観でして、色んな角度から描いて下さった貴重なものです。この当時、この建物にて奮闘した会員各位には懐かしく、本当に有難うございました。

平成19年12月に第6代教授として就任された伊佐地先生は、同門会誌のeBook(電子書籍)化をご自身が開拓創新して、第21号~29号の編集に尽力されました。すなわち、これまでの内容が同門会総会と懇親会、関連病院だよりが中心で、学会発表や発表論文などの業績は教室のみであったため、関連病院外科並びに小川教授の乳腺外科の業績やトピックス(心に残る症例・手術、学会発表・論文)を掲載するように改革、そしてご自身が編集・作成されると共に、教室員や関連病院派遣医師らと国際学会などで発表した時の観光地の写真なども同門会誌の表紙や随所に挿入するなど、心から敬意を表する次第です(図1)。教室のホームページでご覧頂けますが、最近ではスタッフの工夫にてより迅速に閲覧出来ます。従来通り会員・関係者各位には読み取り用のコンパクトディスク(CD-R)を、印刷本ご希望の先生には製本化してそれぞれ郵送致します。また、教室に研究支援を賜っている会員や関係各位からの奨学寄付金でご支援を受けた研究は、この同門会誌教室業績の報告で誌上掲載しております。

図1右下段の表紙は令和2年9月発刊の第30号のものですが、水野教授就任後にコロナ禍の中で作成されました。この第31号は編集委員でもある水野教授企画として、公衆衛生事業功労三重県知事表彰を受けられた子日光雄先生、救急医療功労三重県知事表彰を受けられた山中賢治先生、太田正隆先生、草川雅之先生からのご挨拶などのほか、東京オリンピック聖火ランナーを務められた小川朋子教授からの寄稿文、「手術スケッチの書き方」という新しい企画、その他各施設からのトピックスなどを掲載して、会員皆様との親睦が深まることも期待できます。

同門会の充実に向けて、プロジェクトチームの編成 (図2)

教室の創設以来77年9ヵ月経過の現在、その貴重な体験などを若手会員にも伝えて、温故知新によるcreationに繋がれば大変意義ある会員の親睦になると思います。そのため同門会誌は有意義な媒体であり、開設するホームページはより多くの情報を共有可能となります。財務関係の再考はじめ同門会の課題を写真に示すプロジェクトチームで検討していきます(写真)。教室で開催する各種研究会やセミナーの協賛と共に、若手外科医から中堅外科医の専門性向上に必要な支援を行います。さらに、記念事業(祝長寿:喜寿、米寿など、叙勲授章、厚生労働大臣賞などの表彰、大学・関連病院永年勤続など)や厚生福祉事業もプロジェクトチームで今まで以上に検討実施します。

会長のもと、前事務局長の櫻井洋至准教授(病院教授)(昭63卒)から引き継いだ岸和田昌之准教授(平10卒)、副事務局長の栗山直久准教授(平11卒)・村田泰洋講師(平14卒)・種村彰洋講師(平14卒)の三名とで各部門の詳細な検討と、これに従った実行を積極的に努め、伊佐地秀司前教授・現、附属病院長(昭54卒)の後を継いで令和元年11月1日教授就任の水野修吾教授(平7卒)と共に充実させる覚悟です。

図2 第一外科同門会の課題と対策教室幹部と徹底検討(令和2年2月18日)

櫻井洋至 准教授(事務局長)総会/懇親会担当・会長との連携

岸和田昌之 准教授(副事務局長)財務担当・現顧問との連携

栗山直久 講師(幹事)若手外科医勧誘・育成担当

村田泰洋 講師(幹事)同門会誌担当

種村彰洋 講師(幹事)同門会ホームページ担当