わたしたち肝胆膵・移植外科(旧第一外科)とその関係病院では、肝臓、胆道、膵臓の外科疾患はもちろんですが、食道、胃、大腸疾患などの一般消化器外科のみならず、外科救急疾患、乳腺外科など、外科疾患全ての治療を幅広く行っています。大学病院では、高度な技術が必要とされる、肝臓、胆道、膵臓の外科疾患に特化した専門的な治療を行っていますが、関係病院では、この高い技術を応用して胃癌、大腸癌などの消化管外科疾患を中心とした治療を行っています。
当科の特徴は大きく3つあります。
①三重県下全域に22病院と多くの関係病院があること、
②専門研修の開始当初から執刀医として多数の症例を経験でき、専門医資格の早期取得が可能であること、
③大学院での博士号取得や海外留学など、キャリア支援に積極的に取り組んでいることです。

専門医取得について

消化器外科医のキャリア

2018年度から日本専門医機構が主導する19基本診療科の新専門医制度が開始されました。三重県では、三重県地域医療支援センターの支援を受けて、三重大学医学部附属病院の6つの外科専門診療科(肝胆膵・移植外科、消化管外科、小児外科、心臓・血管外科、呼吸器外科、乳腺外科)が共同してプログラムを作成・運用し、若手医師の基本領域専門医の取得を支援しています。

消化器外科医の一般的なロードマップは、基本領域専門医:外科専門医の取得→サブスペシャルティ領域専門医:消化器外科専門医の取得というもので、わたしたち肝胆膵・移植外科は両資格の早期取得を目標として指導体制を整備し、実現してきました。新専門医制度開始以降では全員が最短で外科専門医を取得しています。さらに、これまでに肝胆膵外科高度技能専門医を12名、内視鏡外科技術認定医を15名輩出しています。

博士号取得や海外留学、キャリア支援について

海外留学の様子1

海外留学の様子2

学位(博士号)取得や海外留学など、アカデミックなキャリアアップに関しても積極的に取り組んでいます。大学院では臨床研究だけでなく、動物実験や細胞実験などの基礎研究も行い、多数の論文や研究を国内外の様々な場で発表しています。留学に関しては、希望に応じて研究から臨床まで目的にあった国内外の様々な施設を紹介しています。近年では、海外はOxford大学(イギリス)やUCLA(アメリカ)に、国内は大阪国際がんセンター、愛知県がんセンター、岡山大学などに留学しています。

また、外科医のキャリア支援にも積極的に取り組んでいます。わたしたちは多数の関係病院と医師を有しているため、様々なライフイベントに応じて休職や勤務時間短縮などのサポートが可能です。特に女性外科医への支援には力を入れており、2023年1月現在、大学病院と関係病院含め8名の女性外科医が活躍中で、気兼ねなく産休・育休を取得できる環境を整備しています。活躍している多くの先輩がいることも、女性医師のみなさんにとっては安心につながると思います。

外科や手術に興味があるみなさんには、是非、外科医となって、わたしたちと一緒に働いて頂きたいと思います。その中で、わたしたち三重大学 肝胆膵・移植外科は、みなさんの確かなキャリアアップと希望に沿ったライフイベントの両立を支援します。分からないことや不安に思うことなど、少しでも質問があれば、どうぞ気軽に連絡して下さい。みなさんからの連絡をいつでも待っています。一緒に頑張りましょう!


研修についての連絡先

  • 水野修吾 
  • 栗山直久