《 定 義 》 |
フラビウイルス科に属する黄熱ウイルスの感染によるウイルス性出血熱である。南米やアフリカの熱帯地域にみられる。 |
《 臨 床 的 特 徴 》 |
潜伏期間は3〜6日間で発症は突然である。悪寒または悪寒戦慄とともに高熱を出し、嘔吐、筋肉痛、出血(鼻出血、歯齦出血、黒色嘔吐、下血、子宮出血)、蛋白尿、比較的除脈、黄疸等を来す。普通は7〜8病日から治癒に向かうが、重症の場合には乏尿、心不全、肝性昏睡などで、5〜10病日に約10%が死する。
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《 報告のための基準 》 |
診断した医師の判断により、症状や所見から当該疾患が疑われ、かつ、以下のいずれかの方法によって 病原体診断や血清学的診断がなされたもの。
- 病原体の検出
例 ウイルスの分離など
- 病原体の遺伝子の検出
例 血液からのPCR法による検出など
- 病原体に対する抗体の検出
例 黄熱IgM抗体の検出 ペア血清を用いたプラック減少中和試験など
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《届出について》 |
届出の対象
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患者 |
届出の時期
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7日以内 |
届出事項
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氏名・性別・病名・症状・診断方法・初診年月日・診断年月日・推定感染年月日・感染原因・感染経路・感染地域 |
《備 考》 |
なし
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