《 定 義 》 |
ジアルジア(消化管寄生虫鞭毛虫の一種)による原虫感染症である。糞便中に排出された原虫により食物や水が汚染されることによって経口感染を起こす。
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《 臨 床 的 特 徴 》 |
糞便中に排出された原虫により食物や水が汚染されることによって経口感染を起こす。健康な者の場合には無症状のことも多いが、食欲不振、腹部不快感、下痢等の症状を示すこともあり、免疫不全者では重篤となることもある。
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《 報告のための基準 》 |
診断した医師の判断により、症状や所見から当該疾患が疑われ、かつ、以下のいずれかの方法によって病原体診断がなされたもの。
病原体の検出
例 糞便または十二指腸液などから原虫の証明(鏡検)など
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《届出について》 |
届出の対象
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患者 |
届出の時期
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7日以内 |
届出事項
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氏名・性別・病名・症状・診断方法・初診年月日・診断年月日・推定感染年月日・感染原因・感染経路・感染地域 |
《備 考》 |
世界的に広く分布し、熱帯・亜熱帯における主要な下痢疾患の病原体であり、我が国においても昭20年代には国民の5〜10%が感染していたが、水道の普及とともに減少した。現在まで水道水による感染例はないが、河川水等よりの検出が報告されている。
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