《 定 義 》 |
昭和59年に新たに見つかった疾患であり、新型の紅斑熱リッケチア(Rickettsia japonica)による感染症である。
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《 臨 床 的 特 徴 》 |
マダニに刺されることで感染すると考えられている。刺されてから2〜8日頃から頭痛、全身倦怠感、
関節痛、発熱などを伴って発病する。発熱とほぼ同時に紅色の斑丘疹が四肢末端から求心性に多発する。
リンパ節腫脹はあまりみられない。CRP陽性、白血球減少、肝機能異常などはツツガムシ病と同様であ
る。発生は主として夏である。
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《 報告のための基準 》 |
診断した医師の判断により、症状や所見から当該疾患が疑われ、かつ、以下のいずれかの方法によって病原体診断や血清学的診断がなされたもの
- 病原体の検出
例 血液からのリケッチアの分離など
- 病原体の遺伝子の検出
例 PCR法など
- 病原体に対する抗体の検出
例 間接蛍光抗体法(抗体価の4倍以上の上昇か、IgM抗体上昇)など
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《届出について》 |
届出の対象
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患者 |
届出の時期
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7日以内 |
届出事項
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氏名・性別・病名・症状・診断方法・初診年月日・診断年月日・推定感染年月日・感染原因・感染経路・感染地域 |
《備 考》 |
昭和59年に新たに見つかった疾患であり、これまでに四国、北九州、千葉などに存在することが分かってきている。
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