• 三重大学医学部附属病院 感染対策チーム

    感染症予防法で、医師からの届出対象となる感染症のリストと届け出基準

    4類感染症で全例報告のもの
    レジオネラ症


    《 定 義 》

    Legionella属菌(Legionella pneumophila)が原因で起こる感染症の総称である。

    《 臨 床 的 特 徴 》

    在郷軍人病(レジオネラ肺炎)とポンティアック熱が主要な病型である。免疫不全者に感染すると、時 に心内膜炎や腹膜炎など全身の化膿性病変を起こす。臨床症状で他の細菌性肺炎と区別することは困難で ある。

    《 報告のための基準 》

    診断した医師の判断により、症状や所見から当該疾患が疑われ、かつ、以下のいずれかの方法によって病原体診断や血清学的診断がなされたもの
    1. 病原体の検出
      例 臨床材料(肺組織,痰,胸水,血液,他の無菌的部位)からの菌の分離、Serogroup1の場合は 臨床材料(肺組織または気道分泌物)からの菌の検出(直接蛍光抗体染色法)など
    2. 病原体の抗原の検出
      例 尿中抗原の検出(EIA法)など
    3. 病原体の遺伝子の検出
      例 臨床材料からの遺伝子の検出(PCR法)など
    4. 病原体に対する抗体の検出
      例 間接蛍光抗体法での特異抗体価の上昇(ペア血清で4倍以上の上昇、または単一血清で256倍以上)など

    《届出について》

    届出の対象 患者
    届出の時期 7日以内
    届出事項 氏名・性別・病名・症状・診断方法・初診年月日・診断年月日・推定感染年月日・感染原因・感染経路・感染地域

    《備 考》


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