• 三重大学医学部附属病院 感染対策チーム

    感染症予防法で、医師からの届出対象となる感染症のリストと届け出基準

    4類感染症で定点報告のもの
    感染性胃腸炎


    《 定 義 》

    細菌あるいはウイルスなどの感染性病原体による嘔吐、下痢を主症状とし、その結果種々の程度の脱水、電解質喪失症状、全身症状が加わるものである。 1才以下の乳児は症状の進行が早い。

    《 臨 床 的 特 徴 》

    乳幼児に好発し、主症状は嘔吐と下痢であるが、嘔吐または下痢のみの場合、嘔吐の後下痢がみられる場合とさまざまで、症状の程度にも個人差がある。37〜38℃の発熱がみられることもある。年長児では嘔気や腹痛がしばしばみられる。嘔吐や下痢、発熱で脱水症状を来すことがあるので注意が必要である。 原因はウイルス感染(ロタウイルス、小型球形ウイルス(SRSV)など)が多く、毎年秋から冬にかけて流行する。また、エンテロウイルス、アデノウイルスによるものや細菌性のものもみられる。

    《 報告のための基準 》

    診断した医師の判断により、症状や所見から当該疾患が疑われ、かつ、以下の2つの基準を全て満たすもの
    1. 急に発症する腹痛(新生児や乳児では不明)、嘔吐、下痢
    2. 他の原因によるものの除外

    上記の基準は必ずしも満たさないが、診断した医師の判断により、症状や所見から当該疾患が疑われ、かつ、病原体診断や血清学的診断によって当該疾患と診断されたもの


    《届出について》

    届出の対象機関 小児科定点
    届出の対象 患者
    届出の時期 次の月曜
    届出事項 年齢・性別

    《備 考》


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