《 定 義 》 |
Chlamydia trachomatis による性感染症である。
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《 臨 床 的 特 徴 》 |
男性では、尿道から感染して急性尿道炎を起こすが、症状は淋菌感染症よりも軽い。さらに、前立腺炎、副睾丸炎を起こすこともある。女性では、まず子宮頚管炎を起こし、その後、感染が子宮内膜、卵管へと波及し、子宮内膜炎、卵管炎、骨盤内感染、肝周囲炎を起こす(しかし女性の場合、症状が軽く自覚のないことも多い)。また、子宮外妊娠、不妊、流早産の誘因ともなる。妊婦が感染している場合には、主として産道感染により、新生児に封入体結膜炎を生じさせることがある。また、1〜2カ月の潜伏期を経て、乳幼児の肺炎を引き起こすことがある。淋菌との混合感染も多く、淋菌感染症の治癒後も尿道炎が続く場合にはクラミジア感染症が疑われる。
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《 報告のための基準 》 |
診断した医師の判断により、症状や所見から当該疾患が疑われ、かつ、以下のいずれかの検査による診断がなされたもの
- 病原体の検出
例 尿道、性器から採取した材料からの培養、蛍光抗体法など
- 病原体の抗原の検出
例 尿道、性器から採取した材料からの酵素抗体法など
- 病原体の遺伝子の検出
例 尿道、性器から採取した材料からの検出(PCR法等)など
なお、スクリーニングによる病原体・抗原・遺伝子に関する検査陽性例は報告対象に含まれるが、抗体陽性のみの場合は除外する。
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《届出について》 |
届出の対象機関
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STD定点 |
届出の対象
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患者 |
届出の時期
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翌月初日 |
届出事項
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年齢・性別 |
《備 考》 |
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