• 三重大学医学部附属病院 感染対策チーム

    感染症予防法で、医師からの届出対象となる感染症のリストと届け出基準

    4類感染症で定点報告のもの
    性器ヘルペスウイルス感染症


    《 定 義 》

    単純ヘルペスウイルス(HSV1型または2型)が感染し、性器またはその付近に発症したものを性器ヘルペスという。

    《 臨 床 的 特 徴 》

    性器ヘルペスは、外部から入ったウイルスによる初感染の場合と仙髄神経節に潜伏しているウイルスの再活性化による場合の二つがある。 初感染では、感染後3〜7日の潜伏期の後に外陰部に小水疱または浅い潰瘍性病変が数個ないし集簇的に出現する。発熱などの全身症状を伴うことが多い。2〜4週間で自然に治癒するが、治癒後も月経、性交その他の刺激が誘因となって、再発を繰り返す。再発疹は外陰部のほか、臀部、大腿にも生じる。 病変部位は男性では包皮、冠状溝、亀頭、女性では外陰部や子宮頚部である。HSV2型による場合はより再発しやすい。

    《 報告のための基準 》

    診断した医師の判断により、症状や所見から当該疾患が疑われ、かつ、以下の基準を満たすもの
    • 男女ともに、性器や殿部にヘルペス特有な有痛性の一から多数の小さい水疱性あるいは浅い潰瘍性病変を認めるもの

    なお、血清抗体のみ陽性のものは除外する。


    《届出について》

    届出の対象機関 STD定点
    届出の対象 患者
    届出の時期 翌月初日
    届出事項 年齢・性別

    《備 考》


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