• 三重大学医学部附属病院 感染対策チーム

    感染症予防法で、医師からの届出対象となる感染症のリストと届け出基準

    4類感染症で定点報告のもの
    尖形コンジローム


    《 定 義 》

    尖形コンジロームは、ヒトパピローマウイルス(ヒト乳頭腫ウイルス、HPV)の感染により、性器周辺に生じる腫瘍である。ヒトパピローマウイルスは80種類以上が知られているが、尖形コンジロームの原因となるのは主にHPV6型とHPV11型であり、時にHPV16型の感染でも生じる。

    《 臨 床 的 特 徴 》

    感染後、数週間から2〜3カ月を経て、陰茎亀頭、冠状溝、包皮、大小陰唇、肛門周囲等の性器周辺部に、イボ状の小腫瘍が多発する。腫瘍は、先の尖った乳頭状の腫瘤が集簇した独特の形をしており、乳頭状、鶏冠状、花キャベツ状等と形容される。尖形コンジローム自体は、良性の腫瘍であり、自然に治癒することも多いが、時に癌(悪性の腫瘍)に移行することが知られている。特に、HPV16、52、58、18型などに感染した女性の場合、子宮頚部に感染し、子宮頚癌の発癌要因になると考えられている。

    《 報告のための基準 》

    診断した医師の判断により、症状や所見から当該疾患が疑われ、かつ、以下の基準を満たすもの
    • 男女ともに、性器及びその周辺に淡紅色または褐色調の乳頭状、または鶏冠状の特徴的病変を認めるもの

    《届出について》

    届出の対象機関 STD定点
    届出の対象 患者
    届出の時期 翌月初日
    届出事項 年齢・性別

    《備 考》


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