Infection Control News
第19号
2004.08.12 発行
三重大学医学部附属病院 感染対策チーム(ICT)
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ICTレポート
C型肝炎について
わが国のHCV感染者数は150万人以上と推定されており、入院患者の抗体陽性率は5~10%前後と高く、HCVに汚染した針での針刺し事故が増加している。針刺し事故後のC型肝炎の発生頻度は3%以下であるが、C型肝炎が発症した場合の慢性化率は高く事故を未然に防ぐことが重要である。
針刺し事故予防のために、
1. |
手袋を着用する:全ての患者の血液は感染性があると考える(スタンダードプリコーション) |
2. |
リキャップをしない:廃棄ボックスに速やかに捨てる。廃棄ボックスには8割以上入れない。
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3. |
針を使い終わった後に直ぐ捨てられる場所に廃棄ボックスを用意する。
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4. |
可能な限り、安全器具を使用する:安全器具の使用方法を熟知し、完全に作動させる。
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平成16年度感染対策院内講演会
日時: |
平成16年9月9日(木) 18:00〜19:30 |
場所: |
臨床講義棟第三講義室 |
演題: |
「チームで行う院内感染対策:サーベイランスとEBM」 |
講師: |
洪 愛子先生 日本看護協会看護教育・研究センター |
国立大学附属病院統一サーベイランスの実施について
国立大学感染対策協議会の活動も5年目を向かえ、過去3回のサーベイランスは中心静脈カテーテル関連血流感染サーベイランスを実施しました。今年度からは、尿路カテーテル関連尿路感染サーベイランスを行います。
尿路感染は病院で起こる感染症の40%を占めると言われ、予防方法としては・不必要なカテーテルは挿入しない・挿入時の清潔操作とカテーテルの閉鎖性保持など当院もガイドライン化されています。
サーベイランス実施期間:平成16年9月1日〜10月31日
部署:脳神経外科病棟・神経内科病棟
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