05/7/14 医学部教員と自治会との懇談会の報告 

以前、みなさんからアンケートを集め、寄せられた意見をもとに先生方と話し合いました。話し合いは714日に行ない、鎮西先生(学部長)、川西先生(副学部長)、津田先生(カリキュラム委員長)、白石先生(学生委員長)、駒田先生(教務委員長)。山本先生(大学院長)古尾谷先生(学務事務長) 楠田(自治会長)、志村(副自治会長)、青木(会計)、佐橋(書記)が参加しました。はじめに鎮西先生より、「定期的に話し合いをもち、聞きっぱなしで終わらないようにしたい。教官と学生のコミュニケーションをもっと活発に」との発言がありました。授業の後に、話し合いの内容の説明会を開きます。また、意見などがありましたら、miejichikai2005@yahoo.co.jpまで。

*以下 ・:自治会役員  ・:教員  を略記しております。

(報告者:楠田)

Q1.2年前期と後期の忙しさの違いはなぜですか?

教:教養の期間を2年から1年半に短縮したり、PBLを導入したり、カリキュラムを改変していく際に、忙しいときと忙しくないときの差ができてしまいました。2年の後期に精神的に追い込まれてしまう人がいることも承知しており、問題だと考えています。

自:ほぼ全ての学年から、忙しいときと忙しくないときの差をなくしてほしいという意見が出ています。改善できませんか?

教:平成18年度入学生からカリキュラムの抜本的な改善を行います。4年生はいろいろ知っていると思うので、4年生にカリキュラム改善案を提示して意見を聞こうと思います。今の1,2年生、特に2年生については、カリキュラムを大幅に変更することは困難です。

Q2.今の1、2年生に対して2年後期に行われるテストを分散させるなどの処置を取ることはできませんか?

教:いつテストをしたほうが良いのか、学生の意見を聞き、テストの実施日を調整したいと思います。最後に一回テストを行うのではなく、中間テストを行ってもよいと思います。仮進級の制度を変えることによって、留年を減らすことも良いと思います。


Q3.研究室研修はどのような目的で行っているのですか?

教:三重大学医学部はreserch minded doctor(研究もできる医師)を育てることを目標にしています。研究とは何か、教科書に書いてある一文を書くために、先人がどれほどの努力をしたのかを知ってほしいという趣旨で行っています。プレゼンテーションの技術を学べると思います。また、担当教官と1対1で学べるので、チュートリアルで聞けないことも聞けるという利点もあります。医者は科学者としての一面も必要だと考えています。

自:研究室間の差が激しい、研究室が忙しくチュートリアルの勉強ができない、限られた手技しか学べない、期間を短縮してほしい、廃止してほしい、という声がありますが。

教:短くすることはあっても、廃止することありません。教官対象のセミナーを開いて、研究室研修に対する意思統一を図っていますが、意思統一が不十分になっています。学生を研究のお手伝いとして使ってはいけないいうことが守られていなかったり、研究室研修の目的が共有されていないなどの問題があります。反省会を開くなどして、意思統一をより一層図っていきたいと思います。 

自:研究室研修については、
さらに突っ込んだアンケートを行いたいと思います。
アンケートが集まりましたら、また話し合いましょう。


Q4.特に低学年から自習室がない、夜勉強するところがないという意見が出ていますが。

教:現在、基礎2講、生理学実習室は解放しています。光熱費などのため、基礎1講は鍵がかかっています。光熱費がかかるので、部屋を共有して使い、出るときには電気を消してほしいです。また、教室をひどく散らかす学生がいることは非常に問題だと考えています。空調が完備されている総合研究棟の最上階を自習室として開放することを検討したいと思います。総合研究棟は土日は閉館しており、平日は7時に閉館します。カードがあれば24時間土日も使えます。カードの発行を検討し、カードの発行にかかる経費、セキュリティー上の問題がないかなどを調査します。


Q5.医学部図書館の開館時間が早いとの意見が出ています。

教:司書の方がいない時間も入館できるように低学年にカードを発行することを検討したいと思います。経費、セキュリティー上の問題がないのか調査します。研究室に一枚カードはある。カードの拡大発行→5年には100枚発行した。現在のsecurityでは容量限界があります。本がなくなることがないように、自治会から学生に呼びかけることが必要だと思います。

Q6.医学部図書館の図書が古い、少ないとの意見が出ています。

教:各教室に希望を募り、毎年5,60万円分図書を購入しています。自治会が学生の要望を集めてくれれば参考にしたいと思います。もし、図書の充実を求める要望が強ければ、図書の予算を増やすことも考えたいと思います。


Q7.学費をこれ以上上げないでほしいという意見が出ています。

教:文部科学省が学費の標準額を上げ、三重大学への補助金を標準額の値上げ分だけ減額したので、授業料を上げざるを得ない状況です。もし、授業料を15000円引き上げなければ、予算を1億円縮小しなければならず、それはできないので引き上げざるを得ませんでした。

自:全日本医学生自治会連合は学長、医学部長に対して学費値上げに関するアンケートを行っています。ぜひ協力してください。

教:わかりました。協力して学費の問題に取り組みましょう。


Q8.CBTの受験料の学生負担を軽減してほしいとの意見が出ていますが。

教:本試験の受験料は学生が負担しない方向で議論が進んでいます。下の学年や再試については検討中です。財務会議で最終的に決めます。以前は生理学実習で実習費を取っていましたが、今はとっていません。ポリクリ中の旅費を学校が負担することも検討中です。


Q9.エアコンをつけてほしいという意見が出ています。


教:今年は基礎校舎の改修があり、臨床講義棟の空調設備の故障が春に見つかり、修理が間に合わなかったこともあり、運転の開始が遅れました。来年は7月1日以降、もしくは28度以上になればエアコンを入れたいと思います。ただし、基礎講は改修するかもしれず、改修する場合、空調を入れられないかもしれません。暖房は12月1日以降、もしくは非常に寒ければ入れたいと思います。
設置予算300くらいです。


Q10.マッチングのための就職活動のための時間を保障してほしいとの意見が出ています。

教:ポリクリ中でも、マッチングのための実習に行くという申請を出せば、行けるようになっています。