電子メールは、書類を添付して送付することが可能ですが、電子メールでのトラブルで最も多いのが、この添付ファイルに関することです。
元来、電子メールは、文字データを送受信することしか規定されていませんので、ファイルそのものを直接送受信することはできません。そこで、ファイルを一旦、文字データに置き換えてからファイルを送受信することが考案されました。
受け手側は、受け取った置換文字データを置き換え手順と逆の手順でもとのファイルに復元するわけです。
この、文字の置き換え・復元にはいくつかの規格があり、もちろん、ある規格で置換されたデータについては別の規格で復元することはできません。主な規格には、MIME base64、MIME quated-printable、uuencode(uudecode)、BinHexの4つがあります。
WindowsとMacintosh間では、この規格が異なるため、注意が必要で、WindowsではMIMEのBASE64形式が主流で、MacintoshではBinHex形式が主流でした。最近では、MIME base64がWindowsとMacintosh両方で最も一般的な規格ですので、これを用いるようにしてください。
しかし、Macintoshのメールソフトで利用者の多かったEudora-Jは、BinHexしかサポートしていないためにEudora-J以外のメールソフトから送られたMIME base64などの添付ファイルが正常に復元できないというトラブルが起きています。
ソフト制作者によりますと、ソフト自体のバージョンアップの必要性があることを認めておりますが、改良版を無料で配布することは今後行わないと宣言しております。(Eudora-ProシリーズはMIME base64に対応しています。)
また、添付書類の機能を持たない旧式のソフトを用いている方もありますので、送信時には注意しましょう。つまり、相手がそのファイルを読むためのソフトを持っているかどうか、確認しておくべきで、特殊なソフトでしか読めないようなファイルを送りつけることは、失礼に当たります。
(Maintoshユーザに一太郎のファイルを送る、Windowsユーザにマックドローのファイルを送る等)
ファイルの大きさですが、あまりに大きなファイルは問題があります。送信するときはもちろん、相手が受信するときにも時間と通信費がかかりますし、ユーザあたりのメールボックス容量が制限されているサーバを使っている場合もあるでしょう。第一、ネットワークやサーバに負荷をかけることにもなりますので、添付ファイルの大きさはせいぜい1MBぐらいまでと考えておきましょう。それ以上のファイルをやりとりするときには、ディスクを郵送したりするなどの別の方法に切り替えるべきです。