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カリキュラム資料
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臨床実習(クリニカルクラークシップ)での注意事項:服装について
三重大学医学部医学科5−6年生に実施される臨床実習は、
旧来の見学型(ポリクリと呼ばれていました)とは異なり、クリニカルクラークシップ(診療参加型臨床実習)といって、患者様の実際の診療に参加する形(OJT: On-the-job training)で、学生を患者様を中心とした医療スタッフの一員として位置づけ、将来のプロフェッショナルとして、自らを高めていくことを期待しているものです。
そのため、臨床実習中の服装については、患者様の誤解を受けず、医学生というよりも医療スタッフとしても信頼していただけるような服装が必要となります。そこで、以下のような規定を設けていますので、十分に趣旨を理解して、各自の臨床実習が実り多いものになるよう、こころがけてください。
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- 原則として、患者様や医療スタッフに不快感を与えない服装であること。
- 病院という場の中では、社会通念上認められる最低の基準というものがあります。これは、時代とともに変化するものかもしれませんが、学生のみなさんの世代における常識が、患者様の年代では非常識となることがありえます。つまり、みなさんの無意識な基準や勝手な自己判断が、トラブルになることがあります。必ず、相手の立場に立って、客観的に自らの服装を見直すようにしてください。
- 患者様からみたとき、国家資格を有して、患者様の信頼にこたえて、患者様の診療に携わっている責任ある立場にいる医療スタッフと、患者様のお体や検査結果などを、主に自らの学習のために利用させていただく立場の医学生とは、おのずから、患者様からみた価値判断基準が異なります。したがって、医療スタッフと同じ服装基準であれば大丈夫というものではなく、医学生には、さらに厳しい服装基準が求められる と認識してください。
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- 通常の白衣を着る場合、男性は、襟のあるシャツ(白い色または淡い色で、柄のないものまたは薄い柄)で、ネクタイ(あまり強い色は望ましくありません。柄や文字も小さく弱いもの)をきちんと締める。シャツの下に色が透けて見えるような派手な色のTシャツや下着は着ないこと。もちろん、白衣は清潔できれいなものを、ボタンをきちんと締めて着ること。
- ベンケーシィ型と呼ばれる、丸首で、肩でボタンを留めるタイプの白衣の場合、ネクタイ等は必要ないが、下に色が透けて見えるような派手な色のTシャツや下着は着ないこと。もちろん、白衣は清潔できれいなものを、肩のボタンをきちんと締めて着ること。
- ズボンは、プレスの効いた紺やベージュ系のもので、ベルト等で腰できちんと締める。ジーンズは認められない。
- 髪は、不潔でないようにすること、長髪はきちんとまとめておくこと、特に、手術室などに入室する場合には、髪の清潔さは重要なポイントである。
- アクセサリーは、基本的には必要ないものであり、ピアスも含め、控えめにすること。なお、耳たぶ以外の場所のピアス、男性のピアスは、まだ、常識の範囲にはないと考えておくこと。
- 華美な化粧は必要ないほか、香水は基本的につけてはならない。
- 特に、女子学生の場合、胸が大きく開いたブラウスやノースリーブなど、肌の露出が大きい服装については、病院という場を考えて、十分に注意をしてください。
- 靴は、清潔なもので、下駄、サンダル、ハイヒール、ミュール等は認められない。また、歩くときには靴音に注意をし、患者様の安寧や検査の実施などに悪影響がないように気をつける。
- 携帯電話は、多くの病院施設において、基本的に許されていない。電源を切っておくか、または、持ち込まないこと。
- *実習内容によっては、ジャージ、体操服、ジーンズやTシャツなど、動きやすい服装をする必要があるので、そのときには、指示に従うこと。
- *上記の規定にかかわらず、省エネルギー等のために、夏の軽装を実施している病院等では、その時期においては、それぞれの規定に合わせた服装に合わせること。三重大学医学部附属病院では、ネクタイの着用義務をなくし、しかし、襟のあるシャツ着用としている。ボタンは、きちんとしめておくこと。
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