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三重大学大学院医学系研究科
感染症制御医学・分子遺伝学へ、ようこそ!。
Welcome to Department of Microbiology and Molecular Genetics, Mie University Graduate School of Medicine !

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新着情報]
2007.7
本ホームページを開設しました。

2020.12 当研究室の新型コロナウイルスワクチン開発が、
     三重大学病院広報誌ミニミュース
     紹介されました。

2021.9 内容を一部更新しました。
     鼻スプレーワクチンの解説      
    を掲載しました(上記リンクご参照ください)。

      現在、大学院生を募集中です。

2021.3.19

経鼻噴霧型新型コロナウイルスワクチンは上・下気道で著効

三重大学とバイオコモ株式会社は新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する遺伝子組換えワクチン開発を行ってきましたが、この度、東京大学医科学研究所 河岡 義裕 教授、理化学研究所(神戸市) 片岡 洋祐 チームリーダーとの共同研究により、従来の動物感染実験では例を見ない高い有効性を確認しました。

現在、新型コロナウイルスは変異型の感染が拡大し始め、効果の高いワクチンの開発は喫緊の課題です。三重大学とバイオコモ株式会社は、今回の新型コロナウイルスのような緊急性の高い感染症に迅速対応が可能な独自のウイルスベクター BC-PIVを作製し、遺伝子組換えワクチン作製のプラットフォーム技術を開発してきました。BC-PIVは、風邪の原因ウイルスを遺伝子改変し、病原性を最大限に弱めたウイルスベクターで、経鼻噴霧投与できるため、注射針が不要です。機能的には、mRNAワクチンと同様に抗原遺伝子を運び、さらに抗原タンパク質も同時に運ぶため、効率よく中和抗体産生を誘導できます。また、鼻粘膜で感染を防御する粘膜免疫抗体も誘導されます。新規経鼻噴霧BC-PIVワクチンは新型コロナウイルスと同じ形のスパイク構造を表面に持ち、ハムスターでの新型コロナウイルスの感染防御実験では、1回の経鼻投与で、ワクチン投与11週間後でも、肺における感染性のウイルス量は、空ベクター投与群に比べて1億分の1未満に減少し、2回投与では鼻甲介のウイルス量は百万分の1未満に減少していました。

今回開発のワクチンは、感染自体の防御効果も期待でき、変異型ウイルスに対する複数のワクチン候補も作製中です。研究成果は査読中論文の先行掲載サイトで一般公開されています(Cell press sneak peek, 3/11)

三重大学大学院医学系研究科
感染症制御医学・分子遺伝学分野
教授
野阪 哲哉



2020.7.14

 真に有効な新型コロナウイルスワクチン開発を目指して

 新型コロナウイルスは有史以来、人類にとって最も手ごわい病原体の一つです。その最大の要因は上気道で増殖し、症状が現れる前にウイルスを排出してしまうこと、感染の際、侵入したウイルス量が多く、肺にまで一定量以上到達すると、重篤な肺炎を引き起こすこと、この2点につきます。さらに、新型コロナウイルスに対する抗体価は減弱しやすく、また、不完全な抗体を誘導すると逆にADEという現象により感染を悪化させる可能性も示唆されています。また、このウイルスと戦うには、中和抗体以外に、細胞性免疫、自然免疫も重要な役割を担うことが明らかになってきました。COVID-19を終息させるワクチンは以下の要件を満たす必要があると考えます。

1) 上気道での新型コロナウイルスの増殖を抑える。そのためには粘膜免疫により感染そのものを阻止する。
2) 効率よく中和抗体を誘導するためにスパイク蛋白の立体構造を安定化させる。
3)
 質の良い自然免疫、細胞性免疫、液性免疫を全て引き出す。
4) 抗体価の減少に備えて何度でも投与することが可能である。そのためにワクチン骨格自身に対する中和抗体が生じにくい方がよい。
5) 安全性、経済性、利便性に優れている。

 当研究室ではベンチャー企業のバイオコモ株式会社(福村正之 代表取締役)と共同で10年以上にわたって遺伝子組換えワクチンを開発してきました。基本となるベクターとして成人には病原性が低く、何度でも繰り返し感染し、遺伝子発現能が極めて高いヒトパラインフルエンザ2型ウイルス(hPIV2)を用いています。hPIV2を遺伝子組換え技術により非増殖型とし(BC-PIVと命名)、BC-PIVを増殖させるためのパッケージング細胞株Vero/BC-Fを樹立し、両者を組み合わせたワクチン作製用プラットフォーム技術を確立しました。この技術はシュードタイプウイルス作製を応用したもので、遺伝子運搬のみならず、立体構造を維持した蛋白もベクター表面に搭載することが可能です。
 今回、バイオコモ株式会社と共同で文部科学省に申請しておりました遺伝子組換え実験の大臣確認承認が令和 2 3 19 日に得られましたのを機に、新型コロナウイルスワクチンを鋭意開発中です。具体的には、新型コロナウイルスのスパイク蛋白の遺伝子と、ワクチン用抗原として安定化変異体スパイク蛋白を同時搭載したものを4種類作製しました。その中から、マウスにおいて1回の経鼻投与で明らかな副作用なく、最も高い抗体価が誘導されたものをベストの新型コロナウイルスワクチン候補としました。現在、次のステップに向けた開発が進行中です。

三重大学大学院医学系研究科

感染症制御医学・分子遺伝学分野

教授

野阪 哲哉


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