三重大学第一内科ホームページにアクセスいただき有難うございます。2020年7月から代表となりました土肥薫でございます。
三重大学第一内科は、循環器内科、腎臓内科、消化器・肝臓内科、総合内科領域を中心として診療活動、研究活動、教育活動を行っております。2006年8月から2020年3月まで循環器・腎臓内科学の教授を務められました伊藤正明先生からバトンを受け、2020年7月から土肥薫が教授に就任いたしました。第一内科の代表として、診療・研究・教育に対する様々な取り組みを通じて三重県の医療を更に発展させ、県民の皆さんの健康を守っていきたいと考えております。
三重県の地域医療を支えることは、我々第一内科の一貫した重大な使命であります。第一内科は、北は桑名市から南は尾鷲市まで三重大学病院を含む30以上の施設で医療活動を展開しており、お互いが強く連携しながら地域医療を支えております。特に県内でも人口10万人当たりの医師数が最も少ない伊賀地区と東紀州地区の医療を支えるため、名張市立病院と尾鷲総合病院へ常に若手医師を派遣し、第一内科の先輩方に厳しくも温かい指導をしていただいております。若手医師が地域医療に貢献することが総合内科医としての実力を磨く良い機会となるよう、今後も全力で支援していきます。また、三重県の医療を支えるには、子育て世代の医師が家庭を守りながら医療者として充実して働き、順調にキャリアアップできるようなワークライフバランスの実現に取り組む必要があります。第一内科では大学病院が率先して子育て中の医師に優しい多様性のあるキャリアパスの提供を行います。
三重大学病院と関連病院が一致団結して研究活動を充実させ、三重県から世界に情報を発信し続けたいと考えております。若手医師が研究活動に身を投じることで、自身の専門性を磨き、世界に羽ばたくチャンスを獲得できます。同門の先生方の多大なるご協力の下、三重ACSレジストリ―研究やMIE-CARE HD研究といったレジストリ―研究が現在進行中ですが、今後もオール三重で多施設共同研究を展開し、更には臨床研究での成果や疑問を基礎研究で解明するリバーストランスレーショナルリサーチを推進していきたいと考えております。
卒前・卒後教育や臨床・研究指導の形態は、コロナ禍をきっかけに大きく変わりつつあります。遠隔コミュニケーションを上手に活用しながら人の繋がりが更に密接になるよう、この転換期をきっかけに新たな教育体制を作っていきたいと考えております。第一内科が長年掲げる“真理の探究と人材の育成”の理念に基づき、今後も一丸となって優秀な内科医を育成し、三重県の医療体制の充実と医学の発展に貢献いたします。また、多くのことにチャレンジし多様な人材を育成することで新しい領域の診療を切り開いていきたいと考えております。
どうぞよろしくお願いいたします。
第一内科グループ 代表
循環器・腎臓内科学 教授
土肥 薫