皆さんは海外留学について、どのような思いがありますか?
一度は海外で勝負してみたいという先生もいれば、勉強はともかく異文化での生活を楽しみたいという先生もいるでしょう。
我々の循環器・腎臓内科学講座では、積極的に医師の海外留学を奨励し、サポートしています。
留学時期は大学院卒業後が多く、明確なテーマを持って臨みます。
海外留学によって知識や技術だけでなく研究に対する長期的ビジョンをしっかりと身につけることができます。
さらに循環器・腎臓内科学講座では、帰国後にそれらが花開くようなキャリアパスを提供しています。
今後は後期研修終了後の留学に関しても、皆さんの情熱と明確な目的があれば、積極的にサポートしていきたいと考えております。
我々の講座では、最近の5年間で4名の循環器内科医と1名の腎臓内科医がアメリカ合衆国、英国、スウェーデンなどに留学しており、現在留学中の医師も既に帰国した医師も、各分野で精力的な臨床活動や研究活動を展開しております。
また、7年以上の長期にわたりアメリカ合衆国で循環器内科医として臨床の第一線で活躍している医師もいます。
海外留学をすることの利点は、自分がすべき臨床研修や研究活動に没頭できることだと思いますが、最も大きな魅力は、‘海外の新しい環境の中で辛抱強くがんばる’、‘自分にできることを一生懸命に遂行することによって新しい仲間からの信頼を徐々に勝ち取る’ 、‘最終的に自分の仕事の集大成を論文という形に仕上げる’、という大変ドラマティックな人生を2~3年という短い期間で経験できることにあると思います。
また、このような学術的な面のみでなく、異文化に身を置くことにより、日本という国柄の良さや日本の医療の良さ、あるいは他国に後れを取っている点などを再認識することができますし、今後の日本の医療はどうあるべきかなど、日本での日々の生活ではじっくりと考えないような事柄に対して、自分なりに一生懸命考える機会をも与えてくれます。
日本国外の医療や研究に触れ、学術的な刺激を得られる機会は、国際学会への参加によってもでも得られますることができます。
若手医師の皆さんには、積極的な国際学会への参加をお勧めします。
世界中の情熱にあふれた医師・研究者の臨床活動や研究成果に触れることにより、日々の臨床現場での疑問解明や、臨床研究への足がかりとなるかもしれません。
そして近い将来、自分の研究成果を発表できる日が来れば最高ですね。
研修・留学先施設
海 外
- Jackson Memorial Hospital, University of Miami (Miami, FL, USA)
- University of Texas Southwestern Medical Center(Dalas, TX, USA)
- King's College Hospital (London, UK)
- Karolinska Institutet (Stockholm, Sweden)
- Harvard Medical School (Boston, MA)
- Massachusetts General Hospital (Boston, MA)
- University of Pennsylvania (Philadelphia, PA)
- King's College Hospital (London UK)
国 内
- 国立循環器病センター (大阪)
- 豊橋ハートセンター (愛知)
- 国立がん研究センター (東京)
- 自治医科大学 (栃木)
- 京都大学 (京都)
- 厚生労働省 (東京)
- 関西ろうさい病院 (兵庫)